拒否犬(きょひけん)がみせる行動とは?

まずは、拒否犬がみせる行動をご紹介します。 愛犬にこれらの行動がみられた場合は、拒否犬だと考えて良いでしょう。
その場から動かなくなる
もっとも多い拒否犬の行動は、その場から動かなくなるというものです。 飼い主にどれだけ引っ張られようが、犬の「絶対にその場から動かない」という決意がみられます。 特に肥満気味の犬は、リードに引っ張られることでつい笑ってしまう顔になってしまうこともあるでしょう。 飼い主としては愛犬が一歩も動かなくなってしまうのは困るので、早めに対処しなければなりません。
方向転換をする
犬が急に「そっちじゃない!」と言わんばかりに方向転換をするのも、拒否犬の行動です。 これは子犬の頃にはみられない行動ですが、頑固な犬や自己主張が強い犬に多くみられます。 特に、いつも散歩コースが決まっている場合は、犬が「いつもの散歩コースと違くない?」と方向転換をしてしまいます。
その場に座り込んだり伏せたりする
拒否犬にみられる行動としては、その場に座り込んだり伏せたりするのも多いです。 特に伏せの姿勢は犬が体重を乗せやすいため、大型犬であればいくら引っ張っても微動だにしないこともあるでしょう。
家に帰りたがらない
散歩好きな犬にみられる行動ですが、家に帰りたくないという気持ちから、拒否犬になってしまうこともあります。 これは、散歩コースが決まっていると、自然と家に帰るタイミングもわかってくることから、帰宅することを察して拒否犬になっているのでしょう。 飼い主との散歩が大好きな犬はとても愛らしいですが、飼い主の都合もあるため帰る時にはきちんとついてきてほしいものです。
拒否犬になる原因は何?
犬のすべての行動には理由があるため、拒否犬になるのも必ず原因があるはずです。 拒否犬になる原因を特定して、犬に楽しく散歩してもらいましょう。
自分の歩きたい方向と異なるから
自己主張が強い犬は、自分で散歩コースを決めたがります。 特に犬の散歩コースを、犬が歩くのに飼い主がついて行くような形で散歩をしている場合は、犬が飼い主に指示を出すかのように「そっちじゃないよ!」と主張するでしょう。 実はこれは、犬の問題行動ともいえます。 犬の散歩コースを犬自身が決めているということは、「飼い主の散歩」に犬がついてきているわけではなく、「犬の散歩」に飼い主がついていっているということになります。 これは、飼い主と犬との上下関係が逆転している証です。 拒否犬の行動を許してしまうと、飼い主は犬よりも順位が下だと考えられてしまうでしょう。
行ったことがない道が怖いから
毎日の散歩コースが決まっている犬は、行ったことがない道は不安に感じます。 人間も知らない駅で降ろされるとオロオロと困惑してしまうでしょうが、犬も同様に知らない道は飼い主がいっしょでも不安に感じるのです。 「知らない犬がいたらどうしよう…」などと、犬なりに不安な気持ちから拒否犬の行動をとってしまうのでしょう。
過去に怖い経験をしたから
犬は、過去のトラウマから拒否犬の行動をとってしまうことがあります。 例を挙げると、「歩いていると突然知らない犬に襲われた」や「車に轢かれそうになった」などです。 「そっちの道は良くないことが起こるから、別の道を歩こうよ!」と、拒否犬の行動をとってしまうのでしょう。
飼い主に甘えたいから
犬は、飼い主に抱っこしてほしかったり遊んでほしかったりする時に、拒否犬の行動をとってしまうことがあります。 これは、散歩を拒否したことで飼い主に抱っこしてもらった経験がある犬に多くみられるでしょう。
体調不良
犬は、体調不良で散歩をしたい気分ではないのかもしれません。 基本的に、犬は多少の体調不良でも元気や食欲はあります。 しかし、ぐったりとしていたり突然拒否犬の行動をとってしまったりする場合は、体調不良を疑う必要があるでしょう。 特に、体力のなくなってきたシニア犬に多くみられます。
拒否犬への対処方法

拒否犬には、正しい対処をしなければ楽しく散歩ができなくなってしまうでしょう。 最後に、拒否犬への対処方法を解説します。
飼い主が散歩の主導権を握る
先述しましたが、犬の散歩は「飼い主の散歩に犬がついてくる」という形でなければなりません。 そのため、犬の散歩の主導権は必ず飼い主が握るようにしましょう。 犬が行きたい散歩コースを歩くのではなく、飼い主の歩きたい道を歩き、飼い主の遊びたいタイミングで犬と遊びましょう。 それを繰り返すことで、犬は散歩への考え方を改めて、拒否犬の行動をとらなくなります。
毎日散歩コースを変える
犬の散歩は、運動不足解消だけが目的ではありません。 散歩による気分転換も、犬の散歩の大きな目的です。 拒否犬に対しては、毎日の散歩コースを変えるのがおすすめです。 毎日異なる散歩コースであれば、犬は知らない道に不安になることも少ないですし、脳の活性化にも繋がります。
ご褒美を与えながら散歩をする
過去のトラウマから拒否犬の行動をとってしまう犬には、犬用おやつなどを上手に利用しながら散歩をすると良いでしょう。 犬と話しかけながら散歩をして、犬が飼い主の目を見ながら歩いてくれたらご褒美を与えるなど、散歩に対して良い印象を植えつけます。 特にこれは、過去に散歩中のトラウマがある犬に効果的です。 犬のトラウマをご褒美で記憶の上書きをすることで、特定の散歩コースに対して悪いイメージは持たなくなるでしょう。
犬の散歩コースを見直す
犬が体調不良であれば、当然ながら動物病院へ連れて行くのが最善です。 しかし、シニア犬は若い頃に比べて体力も減ってきており、いままでと同じような散歩コースは疲れてしまうかもしれません。 そのため、いま一度散歩コースを見直してみるのも良いでしょう。
拒否犬は問題行動のひとつ

犬が散歩を拒否する、いわゆる拒否犬は問題行動のひとつです。 原因はさまざまですが、主に飼い主への強い主張や過去のトラウマなどが挙げられます。 過去のトラウマなどは犬用おやつなどを上手に利用して、過去のトラウマを忘れさせてあげたら良いですが、自己主張により拒否犬の行動をとる場合は、犬との上下関係が逆転している可能性があります。 犬が自己主張をしても気にせずに、マイペースに散歩を続けることで、拒否犬の行動は徐々にとらなくなっていくでしょう。
著者情報
けんぴ
若い頃はドッグトレーナーとして、警察犬の訓練やドッグスポーツなどを行う。
それらの経験を活かし、ペット系ライターとして活動中。
現在はすっかり猫派となる。
好きな犬種・猫種はボーダーコリーとノルウェージャンフォレストキャット。
