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犬と新幹線に乗るには?乗車ルール・料金・持ち物・マナーを徹底解説

犬と新幹線に乗るには?乗車ルール・料金・持ち物・マナーを徹底解説

愛犬を連れて遠方へ出かけるなら、新幹線の利用は便利な選択肢のひとつです。 しかし、「そもそも新幹線に犬を乗せてもいいの?」「何を準備したらいい?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。 この記事では、愛犬と一緒に新幹線に乗るためのルールから、料金や持ち物、そして乗車時のマナーまで詳しく解説します。
犬とおでかけ
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犬と一緒に新幹線に乗ることはできる?

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結論からいうと、一定の条件を満たしていれば、愛犬と一緒に新幹線に乗ることは可能です。 ただし、大きさや重さには制限があり、すべての愛犬が乗車できるわけではありません。 愛犬を乗車させるには、JR各社の定める条件を満たす必要があります。 ここから、犬の乗車ルールについて詳しく解説していくので、愛犬が新幹線に乗れるかどうか確認してみてくださいね。

JR各社共通ルール|犬を新幹線に乗せる際の基本条件

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JRグループでは、ペットの持ち込みに関して共通のルールを定めています。 愛犬と一緒に新幹線を利用する際は、以下のルールを守りましょう。 ※こちらの情報は2025年5月時点のものです。情報が変わる可能性がありますので、詳しくはJR各社の公式ホームページをご確認ください。

規定サイズのペット専用ケースに入れる

愛犬を乗車させる際は、必ずペット専用のケースに入れる必要があります。 車内で愛犬を抱っこをしたり、座席に座らせたりすることはできません。 愛犬と乗客の安全を守るためにも、乗車中は愛犬をケースから出さないようにしましょう。 また、ケースにはサイズ制限があり、タテ・ヨコ・高さの合計が120cm以内でなければなりません。 愛犬が体勢を変えられる程度のゆとりがあり、かつ規定の大きさに収まるケースを用意しましょう。

犬とケースを合わせた重さは10kg以内

愛犬の乗車にはサイズ制限だけでなく、重さにも条件があります。 犬を入れたケースの重さが10kg以内であれば、車内への持ち込みが可能です。 このため、体重が10kgを超える中型犬や大型犬は、残念ながら乗車できません。 また、小型犬であっても、ケースに入れると重量オーバーになってしまう場合もあります。 ケースを用意する際は愛犬の体重も考慮し、規定の重さを超えないものを選びましょう。

手回り品きっぷを購入する

ペットは「手回り品」として扱われるため、愛犬の乗車には「手回り品きっぷ」の購入が必要です。 手回り品きっぷは、手荷物1個につき290円で発券できます(2025年5月現在)。 駅の改札口で手続きを済ませ、手回り品きっぷを手荷物の目につきやすい場所にくくり付けたうえで乗車しましょう。 なお、盲導犬・介助犬・聴導犬などの補助犬については、この規定に関わらず無料で同伴乗車できます。

犬と新幹線に乗る際の持ち物リスト

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愛犬と快適に新幹線を利用するためには、事前準備が大切です。 以下の持ち物リストを参考にして、愛犬の乗車に必要なグッズを備えておきましょう。

ペット専用ケース

前述のとおり、愛犬を新幹線に乗せるためには、ペット専用ケースが必要です。 JR各社のルールを確認のうえ、愛犬の身体の大きさに合ったケースを用意しましょう。 自立できる形状のケースであれば、リュックタイプやキャスターの付いたものでも構いません。ただし、サイズは規定内で収める必要があります。 持ち運びしやすく、愛犬が快適に過ごせるケースを選ぶと良いでしょう。

マナーパンツ

万が一の粗相で車内を汚さないために、犬用のマナーパンツがあると安心です。 トイレトレーニングが終わっている子でも、慣れない環境では粗相してしまうことがあります。 愛犬を乗車させる際は、事前に排泄を済ませたうえでマナーパンツを履かせると良いでしょう。

給水ボトル

愛犬がいつでも水分を補給できるよう、給水ボトルを持ち歩いておくと便利です。 特に、ノズル付きの給水ボトルであれば、ケースの隙間から愛犬に水をあげられます。 車内ではケースを開けられないので、愛犬を出さずに使える給水ボトルがおすすめです。

暑さ・寒さ対策グッズ

愛犬が快適に過ごせるよう、暑さ・寒さ対策グッズも用意しておきましょう。 車内が人間にとって快適な温度でも、犬にとっては暑すぎたり寒すぎたりする場合があります。 特に、ケースの中は夏場は熱がこもりやすく、冬は隙間風が入り込むため、注意が必要です。 暑い時期には冷感マット、寒い時期にはブランケットや洋服などを活用して、愛犬の体温調節をサポートしてあげましょう。

愛犬のお気に入りグッズ

愛犬が普段使っているブランケットやおもちゃなどを持参するのもおすすめです。 たくさんの人が出入りする車内では、愛犬が興奮して落ち着かない場合もあります。 使い慣れたお気に入りのグッズがあれば、車内でも愛犬がリラックスして過ごせるでしょう。

犬と新幹線に乗る際のマナー

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最後に、愛犬を新幹線に乗せる際のマナーについて解説します。 他の乗客への配慮を忘れず、マナーを守って利用しましょう。

出入り口に近い座席を選ぶ

愛犬と新幹線に乗る際は、出入り口に近い座席を選ぶと良いでしょう。 出入り口付近であれば、愛犬が落ち着かない場合に、デッキへ速やかに移動できます。 特に、車両の最前列・最後列の座席はスペースが広いため、犬連れでの利用におすすめです。 足元にゆとりがある座席を選べば、愛犬もゆったりと快適に過ごせるでしょう。

空いている時間帯に利用する

愛犬と快適に新幹線に乗るために、利用する時間帯にも気を付けましょう。 車内が混雑しているとケースの置き場に困ったり、他の乗客へ迷惑をかけてしまったりする場合があります。 また、人混みの中で愛犬が落ち着くことができず、ストレスを与えかねません。 通勤ラッシュの時間帯を避け、できるだけ乗客の少ないタイミングを狙うのがおすすめです。

犬が苦手な人に配慮する

新幹線は公共交通機関であるため、さまざまな人が利用しています。 乗客の中には、犬が苦手な人やアレルギー体質の人がいる可能性を認識しておかなければなりません。 乗車する際は、あらかじめ周りの乗客に犬がいる旨を伝えておくと良いでしょう。 犬が苦手な人が近くにいれば、離れた座席へ移動するといった配慮も大切です。

抜け毛・匂い対策をする

お出かけ時のマナーとして、愛犬の抜け毛や匂いの対策も行いましょう。 乗車の前日までにシャンプーを済ませ、出発前にブラッシングもしておくと安心です。 毛が抜けやすい犬種であれば、洋服を着せることで抜け毛が落ちるのを予防できます。

車内では静かに過ごす

快適な乗車のために、新幹線の車内では静かに過ごしましょう。 愛犬がリラックスできるように、あらかじめケースに慣れさせておくことが大切です。 ケースの上から布をかけて外が見えないようにすると、愛犬が落ち着きやすい空間を作れます。 また、愛犬に静かに過ごしてもらうためには、事前に体力を消費させるのも一つの方法です。 ストレス発散もかねて、乗車前に愛犬の散歩を済ませておくと良いでしょう。

新幹線で愛犬とのお出かけを快適に!

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愛犬と一緒に新幹線に乗ることは可能ですが、乗車にはいくつかのルールがあります。 犬連れで利用する場合は、あらかじめJR各社の公式ホームページで最新の乗車ルールを確認しておく必要があります。 周囲への配慮はもちろんのこと、愛犬の安全を守るためにも、乗車ルールやマナーをしっかり守りましょう。 今回解説した持ち物リストも参考にして、愛犬とのお出かけを快適に楽しんでくださいね。

参考サイト

JR東日本(参照日:2025-5-29)
https://www.jreast.co.jp/kippu/20.html

JR東海(参照日:2025-5-29)
https://railway.jr-central.co.jp/ticket-rule/rule47.html

JRE MALL Media(参照日:2025-5-29)
https://media.jreast.co.jp/articles/408

著者情報

白井むぎ

2人の子供を育てながらwebライターのお仕事をしています。
小さな頃から犬や猫のいる生活を送ってきたため、毎日ペットとの触れ合いが欠かせません。
休日に子供を連れて動物園や牧場へ出かけるのも大好きです。