初めて犬を迎える前にチェックすべき4つの準備

犬をお迎えすることは「一つの命を預かること」であり、毎日健康的な生活を送れるように、お迎えをする前にはしっかり準備を整えておくことが大切です。 これからかけがえのない家族の一員として、犬も飼い主さんも楽しく暮らせるように、まずは犬を迎える前にチェックすべき4つの準備について解説します。
①住宅・周辺環境をチェックしよう
犬をお迎えする前に、まずは今の飼い主さんの生活環境で本当に飼育しても問題ないかチェックしておきましょう。 特に「住宅」と「周辺環境」の2つはしっかり確認してくださいね。 「住宅」については、近年は賃貸住宅でも犬猫を飼育してもOKという物件も多いですが、犬種に制限があったり、居住において条件があったりすることも少なくありません。 また、万が一愛犬が部屋の壁や床を傷つけたり汚したりした場合、退去時にクリーニング代を請求される可能性もあります。 そのため賃貸住宅でお迎えする予定であれば、本当に犬を飼育してもよいかを大家さんや不動産会社へ相談しておきましょう。 「周辺環境」については、愛犬の暮らしやすさに直結するポイントです。 犬との暮らしでは、愛犬が突然体調を崩すことも少なくありませんので、家の近くに動物病院があるかどうかは確認しておきましょう。 また、安全に散歩ができるルートや公園、ドッグランの有無なども併せて確認しておくと、より快適に愛犬との暮らしを始められますよ。
②犬の専用スペースを作ろう
次に、部屋に愛犬専用のスペースを作っていきましょう。 犬は縄張り意識が強い動物であり、自分だけのテリトリーを持つことで安心して過ごせるようになるとされています。 スペースづくりでは愛犬の体格に合わせて、スペースにゆとりのあるペット用ケージやサークルを使い、ベッドと食事スペース、犬用トイレを配置しましょう。 犬は本来、天敵から身を守るために寝床から離れた場所で排泄をする習性があります。 そのため、トイレスペースはベッドや食事スペースから離れた場所に設置してあげると、よりリラックスしやすい環境に整えられますよ。 また、犬の専用スペースはあくまで愛犬にとっての個室であり、閉じ込める場所ではありませんので、外出時などで飼い主さんが傍にいられないときを除いて、基本的には自由に出入りできるようにしてあげてくださいね。
③犬にとって危険なものを排除しよう
次に、犬にとって危険なものが部屋にないかをチェックしてください。 気になるものがあれば、犬は本能的にすぐ口に入れたり噛んだりして調べようとする傾向にあります。 部屋に愛犬の健康に悪影響を及ぼす可能性のある食品や、喉に詰まるリスクがある小物類、感電の危険性があるコード類などがあると、思わぬ事故につながるかもしれません。 犬が普段過ごす部屋だけでなく、キッチンやリビング、廊下などといった犬が通る可能性がある場所は隅々までチェックしましょう。
④お世話に必要なアイテムを揃えよう
犬が快適に過ごせる環境に整えたら、毎日のお世話に必要なアイテムを揃えましょう。 犬との暮らしに必要なアイテムには消耗品も多く、特にドッグフードやトイレシートは日によって消費量が異なることもあるので、余裕を持って用意しておくと安心です。 以下に、犬のお世話に必要な基本アイテムをまとめていますので、参考にしてみてください。 ≪犬のお世話に必要な基本アイテム≫ ・ケージ:犬の専用スペースを作るために使う ・犬用ベッド:愛犬がリラックスして寝られる寝床づくりに必要 ・トイレとトイレシート:愛犬の排泄に必要 ・ドッグフード:毎日の食事に必要。犬の年齢に合わせて選ぶ ・犬用おやつ:しつけやトレーニングのご褒美として使う ・犬用おもちゃ:毎日のコミュニケーションに使う ・首輪やハーネス、リード:犬の散歩で使う ・犬用キャリーケースやクレート:通院などで愛犬と一緒に外出する際に使う ・犬用ブラシ:毎日のブラッシングに必要
犬との暮らしに必要な日常のお世話リスト

初めて犬を迎えるとなると、具体的にどのようなお世話が必要なのかイメージしにくい人もいるかもしれませんね。 ここからは、犬との暮らしに必要な日常のお世話の内容について紹介します。 具体的なお世話の内容や重要度は犬種によって少しずつ異なるので、愛犬に合わせたお世話が大切です。
食事管理
犬が健康に生活するうえで欠かせないのが「食事管理」です。 犬は雑食性ではありますが、何でも与えてよいわけではありません。 なかにはチョコレートやフルーツなど、人間にとっては美味しい食べ物でも犬にとっては健康に悪影響を及ぼす可能性があるものも少なくありません。 愛犬へ当たる食事は、基本的に「総合栄養食」と呼ばれるドッグフードを主食として与え、その日の食欲や体調に合わせてフードを切り替えればよいでしょう。 フードの種類だけでなく、一日に与える「量」も重要です。 フードの量が少ないと健康維持に必要な栄養を十分に摂取できませんし、多すぎても肥満の原因になってしまいます。 市販のドッグフードには、愛犬の年齢や体重に合わせた摂取量の目安がパッケージなどに記載されているため、チェックしたうえで与える量を調節してあげてくださいね。
トイレトレーニング・排泄チェック
食事と同じくらい、愛犬との暮らしにおいて重要なのが「トイレトレーニング」と「排泄チェック」です。 特に「トイレトレーニング」は、愛犬に特定の場所で排泄してもらうために重要なしつけであり、お迎えしたらできるだけ早く始めることが大切です。 以下にトイレトレーニングの手順をまとめていますので、ぜひ根気よく実践してみましょう。 特に食後や水を飲んだ後、寝起きなどは犬が排泄をしやすいタイミングですので、しっかり様子を確認したうえで、トイレシートへ連れて行くのがポイントです。 ≪トイレトレーニングの方法≫ 1.その場でくるくる回るといった「排泄のサイン」を愛犬が出したら、すぐトイレへ連れて行く 2.トイレシートの上で排泄ができたら、その場ですぐおやつや声でしっかり褒めてあげる 3.失敗した場合は怒ったり叩いたりせずに、ノーリアクションでトイレを掃除する 4.愛犬が排泄する度に自分でトイレスペースへ行くようになるまで繰り返す また、愛犬が排泄をするたびに、しっかり排泄物の量や状態をチェックしてあげましょう。 「うんちの色・固さは問題ないか」「おしっこなどに血は混じっていないか」など、排泄物の状態から愛犬の健康状態を調べられます。 健康なときの排泄物の量や状態と異なる場合には、動物病院へ相談しましょう。
基本的なしつけ
愛犬が室内・外でトラブルなく過ごせるようにするために「基本的なしつけ」を徹底しておくのも飼い主のマナーです。 特に犬と一緒の散歩中・外出中などでは、知らない景色や人、動物などがいてパニックになってしまうこともあります。 万が一パニックになったときでも、飼い主さんが愛犬を制止できるように「おすわり」「待て」「おいで」などの基本的なしつけは早めに習得させましょう。 しつけのポイントは「成功体験を積むこと」です。 慣れないうちは誰だって失敗してしまうこともよくあります。 失敗するたびに飼い主さんが叱ったり叩いたりしてしまうと、愛犬がトレーニングをすること自体を嫌がってしまい、信頼関係にヒビが入ってしまうこともあります。 また、家族で愛犬のトレーニングをする場合は「指示の一貫性」にも注意してください。 人によって指示の出し方・内容が違っていると、愛犬が「何の指示が出たときにどんな行動をすればよいか」が分からなくなってしまい、トレーニングの効果が出にくくなってしまいます。
散歩・遊びによる十分な運動
犬との暮らしでは、毎日の散歩や遊びなどによる十分な運動時間を作ることも大切です。 もともと犬は狩猟をして暮らしていた動物であるため、犬種によって差はありますが、一般的に運動量が多い傾向にあります。 適度に運動をさせることで筋肉の維持や肥満予防だけでなく、ストレスの解消にもつながるので、愛犬の心身の健康を維持するためにも必ず運動させてあげてくださいね。 基本は犬種に合わせた距離・時間の散歩だけで問題ありませんが、雨などで散歩が難しい場合は、おもちゃを使って室内で遊んであげましょう。 また、運動量が特に多い中型・大型犬の場合はドッグランなどへ連れて行って自由に身体を動かしてあげてください。
ブラッシング・トリミングなどのお手入れ
長く一緒に暮らしていると、犬の被毛がどんどん伸びたり汚れたりします。 被毛が伸びっぱなしだったり、汚れたままだったりすると、毛玉や皮膚トラブルの原因になる可能性があるので、定期的にブラッシングやトリミングなどでお手入れをしてあげる必要があります。 犬の毛質によって異なりますが、基本的に毎日のブラッシング、2ヶ月に1回のトリミングをすることで、健康的で美しい被毛をキープできるでしょう。
初心者向けの犬種選びのポイント

初めて犬を迎える人の場合、事前準備だけでなく、どのような犬種をお迎えするかも大切です。 可愛いからという理由だけで犬種を選んでいると、犬種ごとの特徴や性格の傾向などが合わなくて、一緒に生活するのが大変になってしまうこともあるんです! ミスマッチによって犬も飼い主さんも辛い思いをしないように、ここからは初心者向けの犬種選びのポイントを解説します。
初心者は「超小型・小型犬」から選ぶのがおすすめ
犬種は一般的に「超小型犬」「小型犬」「中型犬」「大型犬」の4種類に分かれていますが、初めて犬をお迎えする人であれば超小型犬・小型犬から選ぶとお世話がしやすいでしょう。 超小型犬や小型犬は、言葉の通り体格が小さいので、ペットOKの賃貸住宅でも飼育しやすいでしょう。 また、中型・大型犬に比べて一日に必要な散歩の量も少ないことから、長めの運動時間を確保するのが難しい人でもお世話しやすいといえます。 パワーも中型・大型犬に比べて弱いので、初めて犬を迎える人でもトレーニング中や散歩中などで愛犬のコントロールが簡単にできます。
温厚で忍耐強い性格の犬種だとしつけがしやすい
犬の性格チェックは、一緒に暮らすうえで重要なポイントです。 初心者の場合はトイプードルやポメラニアン、マルチーズなどの温厚で忍耐強い性格の犬種であれば、スムーズにお世話やしつけがしやすくなります。 またパグやキャバリアなどの大人しい性格であれば、無駄吠えが少ないので賃貸住宅でも飼育しやすいでしょう。
換毛期がない犬種だとお手入れが楽になる
犬との暮らしにおいて欠かせない被毛のお手入れですが、パピヨンやマルチーズ、ヨークシャテリアなどの「換毛期」がないシングルコートの犬種であれば、日常のお手入れが楽になりますよ。 「換毛期」とは犬の被毛が生え変わるタイミングのことで、人間における衣替えにあたる時期です。 特に「ダブルコート」と呼ばれる、被毛が二層構造になっている犬種は夏の前や秋頃にごっそり毛が抜けやすいので、抜け毛ケアが大変になります。 シングルコートの犬種でも少量の抜け毛はありますが、ごっそり毛が抜ける換毛期はないので、簡単なブラッシングだけでお手入れが完了します。
初心者が犬との暮らしを始める際によくあるQ&A

日常のお世話のために必要な準備を整えていても、実際に犬をお迎えすると何をすればいいか分からなくなる人も少なくありません。 ここからは、初心者が犬との暮らしを始める際によくある疑問点について紹介します。
Q.犬を迎える際に必要な手続きはある?
犬をお迎えしたら、犬を取得した日(生後90日以内の子犬の場合、90日を経過した日)から30日以内に必ずお住まいの市区町村の役所にて「飼い犬登録」をしなくてはいけません。 飼い犬登録は「狂犬病予防法」において義務付けられており、年1回受けさせる狂犬病予防注射の接種状況の管理に必要です。 狂犬病は「感染すると治療法がない」とされている怖い病気ですので、大切な愛犬を守るためにも重要な手続きなんです。 また、市区町村へ飼い犬を登録した際には「鑑札」と呼ばれる、専用の登録番号や市町村名が記載されているプレートがもらえます。 このプレートを愛犬に装着させておけば、万が一散歩中などで愛犬が脱走しても、専用の登録番号から飼い主さんの住所・連絡先が分かるので、迷子になった愛犬がスムーズに戻ってきやすくなりますよ。
Q.子犬を迎えたら、まず何をすればいいの?
子犬が実際に自宅へやってきたら、可愛すぎてつい構ってあげたくなるかもしれませんね。 しかし子犬側からすると、長時間の移動で疲れていますし、いきなり知らない場所へ連れてこられて戸惑っている状態でもあります。 特に犬は急激な環境の変化に対して強いストレスを感じてしまう傾向があるので、まずは自宅の環境へ慣れてもらうことが大切です。 可愛いからといって子犬に触り過ぎないようにし、寝ているときには起こさないようにしてあげてくださいね。 寂しさから夜鳴きをすることもあるため、部屋を少し明るくしてあげたり、人の気配が常に近くにある場所へケージを置いてあげたりすると落ちきやすくなりますよ。 また、性格によってはお迎えしたその日に、子犬の方から「遊ぼう!」と誘ってくれることもありますが、その場合は子犬がヘトヘトにならない程度に遊んであげましょう。
犬との暮らしに便利な初心者向けグッズを紹介!

犬との暮らしではさまざまなアイテムが必要になるので、初心者だと選び方に困る人も多いでしょう。 ここからは、犬との暮らしに便利な初心者向けグッズを紹介します。 お世話に必要なアイテム選びに悩んだら、ぜひ取り入れてみてくださいね。
犬との暮らしに便利な初心者向けグッズ(1)ペティオ / アドメイト スターターセット

犬の専用スペースづくりに必要なアイテム5点が揃った、超小型・小型犬向けのサークルセットです。 スペースづくりのメインともいえるサークルはワイドサイズで、中央の扉でトイレスペースと寝床を簡単に分けられるので、トレーニングの際に愛犬がトイレの場所を覚えやすくなっています。 ペットシーツとシーツからおしっこが漏れるのを防げるカバーも付属しており、どちらもケージにジャストフィットするサイズ感ですよ。 付属のフードボウルは水用・フード用のスペースがそれぞれ用意されており、500mlのペットボトル対応の給水器が付いているので、愛犬が気軽に水分補給や食事を楽しめます。 犬用ベッドはサークルに固定して使えるうえ、手洗いで簡単にお手入れできるため、汚れても常に清潔にキープしやすいでしょう。

犬との暮らしに便利な初心者向けグッズ(2)愛犬元気 健康に育つ子犬用

日に日に成長していく子犬に必要なエネルギー量に合わせて高カロリーに作られた、子犬用総合栄養食です。 体づくりに必要なタンパク質を豊富に含んでおり、骨や歯の形成に必要なカルシウムやリンもバランスよくブレンドされているから、子犬の体を総合的にサポートします。 簡単にかみ砕ける小粒タイプのドライフードなので、口が小さい小型犬でもスムーズに食べやすいでしょう。

犬との暮らしに便利な初心者向けグッズ(3)アイリスオーヤマ ウッディシステムサークル

さまざまな雰囲気の部屋へ自然になじむ、木目調のおしゃれな犬用サークルです。 レギュラーサイズのペットシーツが4枚ぴったり入るほどのワイド設計なので、小型犬であればゆったりくつろげるスペースを作れるでしょう。 底面のトレーはプラスチック製で水拭き・丸洗いOKなので、日常のお手入れも簡単です。 サークル本体は工具がなくてもパーツを合わせるだけで組み立てられるから、DIYが苦手な人でも安心です。

犬との暮らしに便利な初心者向けグッズ(4)POCHI ナチュラルチーズボール

嗜好性の高いチーズの風味で愛犬を夢中にさせる、犬用のトレーニングおやつです。 チーズに含まれる水分量を落としたことで、添加物を使わなくても常温保存ができるようになっています。 軽い力でかみ砕ける適度な柔らかさなので、子犬や小型犬でも食べやすいですよ。 ボールタイプで一つひとつが小粒だから与えすぎが起こりにくく、トレーニングのご褒美におすすめです。

犬との暮らしに便利な初心者向けグッズ(5)タングルティーザー ペットティーザー

被毛のお手入れにおけるストレスを軽減できるように設計された犬用ブラシです。 長さの異なるピンを交互に配列した特殊な構造により、愛犬の毛の絡まりを根元からやさしく解きほぐします。 一般的なブラシのような柄がなく、無理な力をかけずにブラッシングできますよ。 柔軟性のある特殊素材を採用しているうえ、ピンの先端が丸く加工されているのもポイント。 肌当たりが優しいので、ブラッシングに慣れていない犬のお手入れにぴったりです。

十分な準備をして、愛犬との楽しい生活を始めましょう!

犬との暮らしは最初は大変かもしれませんが、楽しいことがたくさんあります。 責任を持って愛犬の最期のときまでお世話ができるように、飼い主さんはあらかじめ万全な準備をしたうえでお迎えをすることが大切です。 本記事で紹介した準備内容やお世話のイメージなども参考にしながら、愛犬との楽しい生活を始めましょう!
・Petio Online Shop 楽天市場(参照日:2026/5/21)
https://item.rakuten.co.jp/petio-online-shop/s4903588247590/
・ペット&ガーデニングライフ 楽天市場(参照日:2026/5/21)
https://item.rakuten.co.jp/pet-gardeninglife/4520699655405/
・PET-KAN 楽天市場(参照日:2026/5/21)
https://item.rakuten.co.jp/dog-kan/298886/
・プレミアムドッグフード POCHI 楽天市場(参照日:2026/5/21)
https://item.rakuten.co.jp/pochi-tokyo/pod0400030-30g/
・TANGLE TEEZER JAPAN 公式ストア 楽天市場(参照日:2026/5/21)
https://item.rakuten.co.jp/tangleteezer/pt-small/
著者情報
西野由樹
生粋の犬好きなフリーランスWebライター。執筆のお供はコーヒーと愛犬のマルチーズ「こたろう」。
やんちゃな愛犬にちょっかいを出されつつ、今日も実体験・調査に基づいた執筆で、読んで楽しい記事づくりに勤しむ。
