犬と小動物を同居させても大丈夫なの?

SNS上では、犬と小動物が一緒に仲良く過ごしている投稿が多く見られることから「同居させても問題ないの?」と考える人も多いでしょう。 実は犬と小動物を同居させること自体は不可能ではありません。 しかし、自然界における立場や習性が違うことから、しっかり対策をしておく必要があります。 自然界において犬は「捕食者」、小動物は「被捕食者」の立場であり、小動物は狩猟本能を持つ犬・猫などの大型動物から常に命を狙われている環境で過ごしています。 そのため、特に対策をせずに一緒の部屋で過ごさせていると、犬が小動物を獲物やおもちゃと認識してしまい、命に関わるケガをさせてしまう危険性があります! また小動物側にとっては、自宅という逃げられない場所で天敵ともいえる犬と一緒に暮らすことになるため、大きなストレスを与えてしまう可能性もあります。
犬と小動物が安心して同居するための環境整備ポイント

犬と小動物は自然界における立場が正反対であり、同居させる際にはどうしても小動物側に大きなストレスや負担がかかりがちです。 しかし、生活環境をしっかり整えてあげることで、同居の際に犬と小動物のどちらにもストレスがかかりにくくなります。 ここからは、犬と小動物を一緒に飼うときの飼育環境の整え方のポイントについて解説します。
部屋・生活スペースをしっかり分ける
犬と小動物を同居させる場合は、部屋や生活スペースをしっかり分け、お互いが気軽に干渉できないようにしておきましょう。 犬と常に同じ部屋で過ごしていると、小動物にとっては強いストレスを感じるだけでなく、犬がちょっかいを出した際に小動物がケガをしてしまう可能性もあります。 また、犬と小動物を同じ場所で食事をさせていると、お互いの存在が気になったり、食事中に邪魔されたりして、十分に食事が摂れなくなることもあります。 犬も小動物もお互いの存在がストレスにならないように、普段過ごさせる部屋は個別に用意し、飼い主さんがいない間にお互いのテリトリーに入ることがないように環境を整えてあげてくださいね。
愛犬のしつけを徹底させておく
小動物と同居させる場合、あらかじめ愛犬のしつけを徹底させておいてください。 いくら優しい性格であっても、犬は小動物に比べて体格が大きくて力も強いので、ちょっとした行動が小動物の命にかかわるケガにつながる危険性があります。 愛犬が小動物と対面しても落ち着いて対応できるように、あるいは小動物に対してパニックになっても飼い主さんの指示にしっかり従ってくれるように、しつけを通して普段から良好な主従関係を築いておきましょう。 具体的には、飼い主さんからの呼びかけに必ず反応するようにしたり「おすわり」「ふせ」「待て」などといった愛犬を制止できるコマンドを覚えさせたりすることが大切です。
一緒に過ごさせる際には飼い主さんが注意深く見守る
愛犬と小動物を同じ部屋で一緒に過ごさせる場合は、必ず飼い主さんが目を離さないようにしてくださいね。 同じ部屋で過ごさせている間、愛犬からイタズラをされても小動物には逃げる場所がありません。 飼い主さんが目を離している間に、愛犬が小動物にケガをさせてしまう危険性があるので、必ず飼い主さんが注意深く見守りましょう。
頑丈なケージ・サークルを用意する
犬と小動物を同居させる際には、居住スペースとして丈夫なケージやサークルを用意してください。 特に同じ部屋で犬と小動物を過ごさせる場合、小動物には強いストレスがかかるので、ケージやサークルが安心できる避難場所になります。 しかし、ケージやサークルの強度が低いと、犬が噛んだり引っ搔いたりした際に壊れてしまう可能性があります。 また、愛犬が小動物に対してパニックになった際にも、ケージやサークルがあれば、小動物にケガをさせてしまう前に隔離させられます。 イタズラをした際に壊れたり、扉が勝手に開いたりしないように、丈夫でロックが付いているケージやサークルを用意しておきましょう。
犬と小動物の相性&注意点一覧

同じ小動物であっても、種類によって生活スタイルや自然界における立場が違うため、相性をしっかり理解したうえで生活環境を整えてあげることで、トラブルなく同居させられるようになります。 ここからは、犬と小動物の一般的な相性について種類別に紹介します。 小動物の種類ごとに同居させる際の注意点もまとめていますので、ぜひ参考にしてみてください。
犬とうさぎの相性

犬とうさぎの相性は比較的よく、それぞれの生活環境を整えてあげることで、問題無く同居させられるとされています。 うさぎは群れで暮らす社会性のある動物であり、同居している犬や飼い主さんに対して配慮しながら生活できるからとされています。 また、うさぎは基本的にケージ内で過ごしていることから、ほかの小動物に比べると同居させやすい傾向にあります。 しかし、うさぎは自然界において被捕食者の立場であるため、捕食者側である犬の存在がストレスに感じる可能性があります。 そのため、犬とうさぎを一緒の部屋過ごさせる際には、愛犬がうさぎを執拗に追いかけたり、ちょっかいを出したりしないように、飼い主さんがしっかり注意を払ってください。 同居させる際には、あらかじめ愛犬のしつけを徹底させておくとともに、それぞれ別室で生活させることも大切です。
小鳥との相性

小鳥と犬は一般的に同居が難しいとされているほど、相性が悪いとされています。 小鳥は身体がとても小さくてすばしっこいため、犬にとっては狩猟本能を掻き立てやすく、獲物として認識されやすい傾向があります。 小鳥は飛べるので、万が一犬がイタズラをしようとしても飛んで逃げることはできるでしょう。 しかし、犬にとっては遊びたい気持ちからの行動であっても、噛まれたり引っ掻かれたりすると小鳥にとっては命にかかわるケガに繋がる危険性があります。 そのため、犬と小鳥を同居させる際には部屋をしっかり分けるとともに、小鳥が過ごすケージを犬の目の届かない場所へ設置してください。
犬とハムスターの相性

小鳥と同じく、犬との相性が悪いとされているのがハムスターです。 「ハムスターはケージの中で過ごすんだから、問題ないのでは?」と思う人もいるかもしれませんね。 しかしハムスターのケージは飼い主さんが開けやすい場所に置かれがちであり、環境によっては自分でケージから脱走してしまうこともあるんです。 そのため、犬の視界に入りやすく、獲物として認識される可能性があります。 また、脱走時に犬からイタズラさせると、ハムスターは自分の身を守れないので、命にかかわるケガをしてしまう危険性もあります。 そのため、犬とハムスターをどうしても同居させたい場合は、愛犬の手の届かない場所にハムスターのケージを置くとともに、お互いに接触しないように注意してあげてください。
犬とフェレットの相性

犬とフェレットはどちらも自然界において捕食者の立場にあることから、ほかの小動物に比べると同居させる際の相性がよい傾向にあります。 犬は本来、早朝や夕方などの薄暗い時間帯に活動する「薄明薄暮性」の動物でしたが、長い歴史のなかで人間と暮らしているうちに、昼間に活動する「昼行性」へ変化したとされています。 対してフェレットは夜行性であるため、活動する時間帯が少し異なります。 そのため、しっかり飼育スペースを分けてあげることで、昼間はフェレットが寝ている間に愛犬と遊び、夜間はフェレットを遊ばせるといったようなスタイルで同居させられるでしょう。 しかし、ジャック・ラッセル・テリアやヨークシャテリアなどの「テリア系」と呼ばれる犬種については要注意です! テリア系の犬種は、もともとキツネやフェレットなどの小動物を狩る役割を担っていたため、同居しているフェレットを獲物と認識してしまう可能性があります。
犬と魚・両生類の相性

金魚などの魚類やカエルなどの両生類は基本的に水槽の中で過ごすので、ほかの小動物に比べると同居はしやすい傾向にあります。 両生類については陸でも過ごせるため、飼育ケースから脱走しないように配慮すれば、問題なく同居できるでしょう。 しかし、愛犬の生活スペースに水槽や飼育ケースを設置していると、好奇心旺盛な生活の愛犬の場合、中にいる小動物が気になって、ケースをひっくり返してしまう危険性があります。 そのため、魚や両生類が過ごす水槽や飼育ケースは、愛犬の手が届かない場所に設置してくださいね。
小動物との同居に向いている・向いていない犬種とは?

犬と小動物には種類によって相性がありますが、なかには習性やこれまでの歴史を踏まえると、同居が難しいとされている犬種も少なくありません。 では、どのような犬種であれば小動物と上手く同居できるのでしょうか? ここからは小動物との同居に向いている犬種・向いていない犬種について紹介します。
温厚な性格の犬種であれば同居しやすい
一般的に愛玩犬を中心とした温厚な性格の犬種であれば、攻撃性が低いので小動物と同居させた際にもトラブルが起こりにくいとされています。 例えばキャバリアやシーズーなどであれば争いを好まず、小動物の行動に対しても落ち着いて対応できるでしょう。 また、大型犬であってもゴールデンレトリバーなどの忍耐強く、知能が高い犬種であれば、しっかりしつけをしておくことで小動物ともトラブルなく同居させられます。 以下に小動物との同居に向いている犬種をまとめていますので、参考にしてみてくださいね。 ≪小動物との同居に向いている犬種一覧(一例)≫ ・キャバリア ・シーズー ・ゴールデンレトリバー ・パグ ・ペキニーズ など
猟犬としての歴史を持つ犬種・縄張り意識が強い犬種は不向き
小動物と同居させる場合、もともと猟犬として活躍していた犬種は不向きといえるでしょう。 現代ではペットとして愛されている犬のなかには、かつて猟犬として人間と一緒に小動物を狩る仕事をしていた犬種も少なくありません。 特にテリア系の犬種やビーグルについては、うさぎやフェレットなどの小動物を狩っていた犬種であるため、小動物と同居させる際に獲物と認識してしまう可能性があります。 また、縄張り意識が強い犬種についても注意が必要です。 柴犬や秋田犬などの日本犬をはじめとした、縄張り意識が強い犬種の場合、自分のテリトリーにうっかり小動物が入ってしまうと、攻撃的になってしまう可能性があります。 そのため、一般的に縄張り意識が強いとされている犬種と小動物をどうしても同居させたい場合は、愛犬のしつけを徹底するとともに、子犬の頃から一緒に過ごさせるなど、犬にとって小動物が敵や獲物ではないと認識させることが大切です。
犬と小動物を同居させるときに便利なアイテムを紹介!

犬と小動物を同居させる際には、さまざまな危険や注意点があるので、対策が大変に感じる人も多いでしょう。 そんなときには、生活スペースを分けたり、同居中のストレスを解消したりするのに便利なアイテムを活用してみませんか? ここからは、犬と小動物を同居させるときに便利なアイテムを紹介します。
犬と小動物を同居させるときに便利なアイテム(1)GEX グラスハーモニー マルチ600N

ハムスターやモルモットなどの小動物専用に作られたケージです。 境界線のないオールクリアデザインにより、中の様子が隅々までしっかり見えるのがポイント。 全面扉なので、正面からペットとの触れ合いやお世話ができますよ。 小動物側も外の様子が見えるので、犬と同居させる際も、場の雰囲気に慣れやすくなるでしょう。 底トレイは簡単に外せるうえ、丸洗いにも対応しているから常に清潔な環境に整えられます。

犬と小動物を同居させるときに便利なアイテム(2)ペット用サークル Pecocochi

愛犬が寄りかかっても倒れにくく、耐久性の高いスチール製のペットサークルです。 ドア部分はスムーズに開閉できるから、愛犬や部屋んぽ中の小動物のお世話も楽にできますよ。 別売りのパネルを追加すれば、サークルの形状がより自由自在に決められます。 付属のネジは床に取り付け可能なうえ、別売りの壁付け装置と組み合わせれば、部屋のレイアウトに合わせてサークルの形を変えられますよ。 ドアパネルは犬や小動物が勝手に開けられないダブルロック仕様を採用しており、勢いよく閉めれば自動でロックが掛かるようになっているので、同居中の犬や小動物が勝手に脱走する心配もないでしょう。

犬と小動物を同居させるときに便利なアイテム(3)アイリスオーヤマ スチールゲートBF

一般的なペットゲートやベビーゲートにありがちな「人が通る際のつまづきやすさ」を解消した、スチール製のフェンスです。 フェンス下部の段差が約1.5cmと低くデザインされているので、移動の際につまづきにくくなっています。 ドアの開閉時は90度未満であれば、扉を開けて手を放すだけで自動で閉まる「オートクローズ」を採用しているから、フェンスの閉め忘れを防げます。 ロックはフェンスの上下2か所に設置されているから、ペットがイタズラをして、勝手にフェンスが開いてしまう心配もありません。 フェンスの設置方法は壁を傷付けない突っ張り式なので、賃貸でも使いやすいでしょう。

犬と小動物を同居させるときに便利なアイテム(4)FAD トリーツエッグトイ

愛犬の本能を刺激しながら遊べる、卵型の犬用知育トイです。 おきあがりこぼしの原理を利用したデザインで、卵の中におやつなどを入れられるようになっています。 愛犬の好きなおやつやドライフードを入れておけば「どうやったら卵の中のおやつをゲットできるか?」を考えながら、嗅覚や前脚、鼻先を使って遊べますよ。 上手く転がせたら、上部の穴からおやつやフードが出てくる仕組みになっているから、愛犬の探索欲求・狩猟本能を刺激するとともに、ストレス解消にも繋がるでしょう。

犬と小動物を同居させるときに便利なアイテム(5)良木工房 犬用噛むおもちゃ L

天然コーヒーウッド100%で作られた、犬用のストレス解消グッズです。 化学物質を使用していない天然木のおもちゃなので、愛犬に安心して与えられるでしょう。 コーヒーウッドは繊維密度が高く、たくさん噛むことで歯の表面に付着した歯垢を自然にこすり落とせるので、デンタルケアをしながらストレスを解消できます。 たくさん噛んで削れても大きな破片が出にくいため、遊んでいる最中に欠片を誤飲・誤食しにくくなっているのも嬉しいポイントです。

注意点を踏まえて、犬も小動物も過ごしやすい環境を整えよう

しっかり生活環境を整えてあげれば、犬と小動物の同居自体は不可能ではありません。 しかし、小動物にとって犬は自分よりも力が強いうえ、本能的に「天敵」や「自分を獲物と見なすもの」と認識してしまいます。 そのため、しっかり対策をしたうえで同居を始めないと、小動物が強いストレスを抱えたり、命にかかわるケガをしたりする危険性があります。 本記事で紹介した注意点や環境整備のポイントを参考にしながら、愛犬も小動物も過ごしやすい環境を整えましょう。
・charm 楽天市場店(参照日:2026/7/18)
https://item.rakuten.co.jp/chanet/310399/
・FINE KAGU 楽天市場店(参照日:2026/7/18)
https://item.rakuten.co.jp/risopale/fc-pecocochi-8/
・アイリスプラザ 楽天市場店(参照日:2026/7/18)
https://item.rakuten.co.jp/irisplaza-r/7213318/
・Starry shop-R 楽天市場(参照日:2026/7/18)
https://item.rakuten.co.jp/starry/4582625632904/
・竹美 公式 楽天市場(参照日:2026/7/18)
https://item.rakuten.co.jp/takemicorp/yk-pol/
著者情報
西野由樹
生粋の犬好きなフリーランスWebライター。執筆のお供はコーヒーと愛犬のマルチーズ「こたろう」。
やんちゃな愛犬にちょっかいを出されつつ、今日も実体験・調査に基づいた執筆で、読んで楽しい記事づくりに勤しむ。
