犬におむつが必要になるのはどんなとき?

高齢犬の介護用としてのイメージを持つ飼い主さんも多い「犬用おむつ」。 しかし、犬用おむつは子犬や成犬を問わずさまざまな生活シーンで活躍する便利アイテムであり、用意しておくと愛犬との暮らしがもっと快適になることもあります。 まずは、犬用おむつが必要になる主なシーンについて解説します。 「うちの子におむつは必要かな?」と悩んだ際の参考にしてみてくださいね。
子犬の粗相対策
犬用おむつは、うれションをはじめとした愛犬の「粗相対策」をするうえで、とても活躍するアイテムです。 特にワンちゃんをお迎えしたばかりの頃や、子犬期のワンちゃんがいる場合、まだトイレトレーニングが完了しておらず、トイレに失敗して部屋のあちこちでおしっこをしてしまうことも少なくありませんが、犬用おむつを着用しておけば、愛犬の排泄のサインをうっかり見逃してしまった時も、部屋中におしっこをされてしまうのを防げます。 普段はおむつを着けておき、排泄のサインが出たときにおむつを外してトイレシートの上でおしっこをさせる…といったように、トイレトレーニングの補助グッズとしての役割を担うことができます。
マーキング・生理中のケア
マーキングや生理などといった、犬の本能や身体の成長に伴う悩みのケアをする際にも犬用おむつは大活躍します。 「マーキング」とは、犬が部屋の壁や家具の脚などへ少量のおしっこをする行為であり、一般的には自分の縄張りであることをアピールするために行います。 マーキングをするのは男の子のワンちゃんが多いですが、女の子もすることがあります。 通常の排泄とは異なり、縄張り意識の強さに基づく本能的な行動ですので、トイレトレーニングでは止めさせるのが困難な傾向にあります。 そこで犬用おむつを装着させておけば、マーキングをした際にも家具や部屋の壁を守ることができますよ。 また「生理」は、身体的に成熟した女の子のワンちゃんが発情期(ヒート)を迎えた際に起こる生理現象です。 交尾の準備ができているというサインであり、発情期を迎えると個体にもよりますが7~14日間出血します。 出血量にも個体差があり、少量である場合は愛犬が自分でなめとってしまうこともあります。 しかし、出血した状態で何もケアをしないと部屋が汚れるだけでなく、細菌の感染リスクもあるので、女の子用の犬用おむつを使って保護してあげることが大切です。
犬連れOKの施設へ行く場合
ドッグランや犬連れOKのカフェなどへ、愛犬と一緒にお出かけする際にも犬用おむつがあると安心です。 一般的に犬は環境の変化に敏感であり、トイレトレーニングができているワンちゃんであっても、慣れていない場所へ出かけた際には落ち着きがなくなったり、粗相してしまったりすることも少なくありません。 お出かけ前にあらかじめ犬用おむつを装着させておけば、お出かけ先で愛犬が粗相をしてしまうのを防げるので、ホテルの客室やカフェなどの店内を汚してしまう心配がありません。 犬連れOKの施設のなかには、利用時の条件として犬用おむつの装着が義務付けられている場所もあるので、周囲への配慮やマナーの一環として犬用おむつを装着させておくことをおすすめします。
シニア犬の介護
自宅での高齢犬の介護や排泄サポートにおいても、犬用おむつは活躍します。 特に寝たきりのワンちゃんの場合、排泄のサインを出していても、すぐにトイレスペースまで向かうことができず、排泄まで間に合わないこともあります。 このような時に、あらかじめ犬用おむつを装着させておけば、うっかりトイレまでの誘導が間に合わなかったときにも安心ですよ。
愛犬に合った犬用おむつの選び方

「犬用おむつ」と一言で表しても、サイズや形状などにさまざまな種類があるので「愛犬に合うのはどれか分からない…」という飼い主さんも多いのではないでしょうか? ここからは、愛犬に合った犬用おむつを見つけるための、選び方のポイントについて紹介します。
「パンツ型」と「ベルト型」のどちらにするかは用途に合わせて
一般的に犬用おむつには「パンツ型」と「ベルト型」の2種類のタイプが存在しています。 それぞれ形状や適しているシーンが異なるので、どのような用途で犬用おむつを装着させるかに合わせて使い分けましょう。 「パンツ型」は一般的なおむつのイメージ通りの形であり、お尻からお腹までしっかり包み込めるので、排泄物が漏れにくいのが大きなメリットです。 そのため、高齢犬の排泄サポートや女の子のワンちゃんの生理ケア、うんちが広がるのを防ぎたいときなどに適しています。 対して「ベルト型」は、名前の通りベルトのようにお腹や腰周りへ巻いて使うタイプのことです。 装着時はお尻を覆わないのでうんちのカバーはできませんが、パンツ型に比べてスムーズに着脱しやすいため、日常のマーキングや粗相の対策にぴったりです。
おむつのサイズは「腰周りの大きさ」でチェック!
一般的に犬用おむつは愛犬の腰に巻き、テープで固定して装着させます。 そのため、犬用おむつのサイズは愛犬の「腰周り」の大きさを測ったうえで選ぶようにしましょう。 腰周りの大きさを測る際には柔らかいメジャーを用意してください。 前足の付け根から後ろ足の付け根までの間のうち「後ろ足側から3分の1程度」の場所にメジャーをぐるりと巻き付け、腰周りの太さをチェックしましょう。 犬用おむつには伸縮性があり、多少の数値の誤差は問題ありませんので安心してくださいね。 もし愛犬の体格よりも大きいサイズを間違って買ってしまった場合は、2枚のおむつを重ねて装着することで無駄なく使えるようになりますよ。
愛犬の性別に合ったものを選ぶ
犬用おむつを購入する際には、愛犬の性別に合ったものかをチェックしておきましょう。 一見どれも同じように見える犬用おむつですが「男の子用」や「女の子用」といったように、ワンちゃんの性別ごとに分かれており、それぞれデザインやサイズ感が異なっています。 特にデザインについては、男の子と女の子では排泄器官の位置が異なるので、それぞれの身体の構造に合わせた吸収体の入り方になっています。 そのため、愛犬の性別とは反対のおむつを使っていると、排泄物が漏れ出してしまう可能性があります。 性別に合ったおむつが無い場合には「男の子・女の子共用」というタイプもあるので、活用してみましょう。
愛犬のストレスを軽減!犬用おむつを快適に使うポイント

愛犬の粗相対策などで活躍する犬用おむつですが、装着時はどうしても愛犬にとってストレスになりがち。 そんな愛犬のストレスを軽減するためにも、ここからは犬用おむつを快適に使うポイントを紹介します。
「着けてほめる」を繰り返して慣れさせよう
愛犬がまだ犬用おむつに慣れていないのであれば「着けてほめる」を繰り返してみましょう。 無理に装着させたり、おむつを嫌がる愛犬を叱ったりすると、愛犬がおむつに対して苦手意識を持ちやすくなり、おむつを装着させるたびに強いストレスを感じてしまう可能性があります。 愛犬がストレスを感じないようにするためにも、おむつを履くたびに飼い主さんが言葉やおやつでしっかり褒めてあげることが大切です。 おむつを履くことが「飼い主さんから褒められる」「美味しいおやつがもらえる」といった、愛犬にとっての嬉しい体験と結び付けられれば、おむつを装着させる際にも嫌がりにくくなりますよ。
おむつが脱げる場合はカバーやサスペンダーを活用しよう
装着させた犬用おむつがずれたり脱げたりする場合は、おむつカバーやサスペンダーを活用してみましょう。 一般的な犬用おむつはマジックテープなどで固定するものが多いため、特に活発なワンちゃんだと散歩中や遊んでいる間にテープ部分が外れてしまうことが少なくありません。 お尻まで覆えるおむつカバーや、ストラップを肩に掛けておむつを固定する犬用サスペンダーなどを活用すれば、愛犬がたくさん動いてもおむつが脱げる心配がなくなりますよ。
犬用おむつを使う際の注意点

排泄物をキャッチ・吸収するものだからこそ、犬用おむつを使う際には注意点もあります。 何気なく使っていると、おむつのなかで雑菌が繁殖したり、ムレによって愛犬のお尻がかぶれてしまったりする可能性もあるんです! ここからは、そんな犬用おむつを使う際の注意点を解説します。
装着したおむつは定期的に交換する
犬用おむつは装着後、定期的に交換するようにしてください。 近年は大量のおしっこを吸収し、長時間快適に装着できる犬用おむつも少なくありません。 しかし、長時間おむつを着けっぱなしにしていると、おむつの内部に湿気が溜まっていき、これまでキャッチした排泄物をエサに雑菌が繁殖する原因になります。 1回の排泄ごとに取り替えるのがベストですが、仕事などでこまめな交換が難しい場合もあるでしょう。 そんな場合は、朝起きた後や帰宅直後、寝る前といったように、特定の交換タイミングを作っておくことで、おむつ交換を忘れにくくなりますよ。 また、おむつ交換をする際には、少しの間皮膚を空気に触れさせる時間を作ることも大切です。 おむつを外した直後の皮膚は湿気によって蒸れている状態であり、そのまま新しいおむつを装着すると湿気が外へ逃がせず、おむつかぶれを起こしてしまう可能性があるため注意しましょう。
おむつを外した際には皮膚の状態をチェックする
おむつを装着させる場合、こまめに皮膚の状態をチェックしてあげてください。 ワンちゃんの皮膚はデリケートで、汚れや蒸れなどに敏感な傾向にあります。 そのため、排泄物で皮膚が荒れたり、おむつの内部が蒸れることで皮膚炎が起こってしまったりすることも少なくありません。 おむつ交換のたびに愛犬の皮膚の状態をチェックし、異常が見られる場合には動物病院へ相談しにいきましょう。
トイレトレーニングで使う場合は限定的に使う
トイレトレーニングの補助グッズとして犬用おむつを使う場合は、使うタイミングを限定的にしておくことが大切です。 子犬の粗相対策として便利な犬用おむつですが、おむつに頼りきりになっていると、子犬がトイレスペースの場所を覚えにくくなり、トイレトレーニングがスムーズに進まなくなってしまう可能性があります。 愛犬がトイレの場所を覚えられるように、おむつを使うのは、愛犬だけでお留守番させるときや夜間など、飼い主がそばでサポートできないタイミングだけに限定しましょう。 飼い主が近くでサポートできる日中や休日などは、排泄のサインを出すたびにトイレスペースへ誘導することを心掛けてください。 焦らず、愛犬のペースでトイレトレーニングを進め、自分でスムーズにトイレで排泄できるようになったタイミングで、おむつの卒業を判断してもよいでしょう。
おすすめの犬用おむつ・サニタリーグッズを紹介!

犬用おむつはメーカーによってさまざまなデザインや素材のものが数多く販売されています。 「どれを選べばいいか迷う…」という飼い主さんのために、ここからは数ある犬用おむつ・サニタリーグッズのなかでも特におすすめのアイテムを紹介します。
おすすめの犬用おむつ・サニタリーグッズ(1)マナーウェア 長時間オムツ 女の子・男の子共用

動きやすさと漏れ防止を両立した、男女共用タイプの犬用おむつです。 おしっこ約4回分の吸収力を持つパワフルな吸収体を採用しており、お出かけ中やお留守番などで長時間おむつを装着する場合でも、漏れる心配がありません。 立体モレ防止ギャザーも施されているから、おしっこだけでなくゆるいうんちもしっかりガードしてくれます。 ドッグウェアをイメージした可愛いデザインを採用しているから、コーディネートを楽しみながら粗相対策ができますよ。 おしっこを吸収したときには、おむつの中央にある黄色いラインが青色に変化! おむつの取り替えタイミングが一目で分かりやすいのも嬉しいポイントです。

おすすめの犬用おむつ・サニタリーグッズ(2)M-PETS ウォッシャブルマナーパンツ

使うたびに洗って繰り返し使える、布製の犬用おむつです。 愛犬の身体にしっかりフィットするように、おむつ全体に立体ギャザーを採用。 たくさん動いてもおむつがずれたり、おしっこが漏れてしまったりするのを防いでいます。 面ファスナーは幅広デザインなので、スムーズに装着しやすくなっています。 1~2回分のおしっこを吸収できる厚めのパイル地パッドが付いているので、マーキングや粗相対策にぴったりです。 もちろん市販の吸水パッドを取り付けても使えるから、シーンや用途に合わせて使い方を柔軟に変えられますよ。

おすすめの犬用おむつ・サニタリーグッズ(3)いぬのくらし ストレッチが効いたマナーベルト

小型犬からシニア犬まで安心して使えるように、獣医師監修のもとデザインされた犬用マナーベルトです。 ストレッチが効いた素材を使用していて過度な締め付けがないので、装着時も愛犬の動きを邪魔しにくくなっています。 マジックテープ部分は広くてサイズ調整がしやすく、全体でしっかり固定できることから、動いている間にずれる心配もありません。 内側のゴム部分に市販のマナーパッドを挟み、腰に巻き付けるだけで使えるので、スムーズに着脱できるでしょう。 使った後は洗濯ができるので、常に清潔に使い続けられますよ。

おすすめの犬用おむつ・サニタリーグッズ(4)ワイルドキッズ サニタリー&マナーパンツ

1つ1つ日本国内で生産された、布製のサニタリーパンツです。 ウエスト部分にゴムが入ったパンツ型で、紐やテープなどを使わなくても固定できるから、おむつに慣れていないワンちゃんでもスムーズに着脱できますよ。 面テープでウエストの部分を微調整できるため、愛犬の体型の変化にも柔軟に対応できるでしょう。 デザインがキュートなものが多く、サイズは4種類の展開があるので、愛犬にぴったりのサイズのものが見つかるでしょう。

愛犬の生活スタイルに合わせて犬用おむつを活用しよう!

シニア犬の介護に使うというイメージを持たれがちな犬用おむつですが、実際には子犬のトイレトレーニングや成犬のマーキング対策など、さまざまなシーンで便利なアイテムです。 愛犬の体格や用途に合ったおむつ選ぶことで、愛犬との生活がさらに快適になりますよ。 本記事で紹介した選び方や使い方の注意点などを参考にしながら、愛犬との生活に犬用おむつを取り入れてみましょう。
・コーナンeショップ 楽天市場店(参照日:2026/7/15)
https://item.rakuten.co.jp/kohnan-eshop/4520699649671/
・ペットグッズ専門店 Petifam 楽天市場(参照日:2026/7/15)
https://item.rakuten.co.jp/petifam/6953182713210/
・いぬのくらし 楽天市場(参照日:2026/7/15)
https://item.rakuten.co.jp/tiny-doggy/td-1030/
・WILD KIDS 楽天市場(参照日:2026/7/15)
https://item.rakuten.co.jp/xwildkidsx/10000112/
著者情報
西野由樹
生粋の犬好きなフリーランスWebライター。執筆のお供はコーヒーと愛犬のマルチーズ「こたろう」。
やんちゃな愛犬にちょっかいを出されつつ、今日も実体験・調査に基づいた執筆で、読んで楽しい記事づくりに勤しむ。
