ウルフドッグとはどんな犬?

まずは、ウルフドッグの歴史や種類、特徴について見ていきましょう。
ウルフドッグの定義と由来
ウルフドッグとは、オオカミと犬を交配して生まれた犬、またはその血統を受け継ぐ犬のことです。 日本では「狼犬(ろうけん)」とも呼ばれ、オオカミのようなワイルドな見た目から人気を集めています。 もともとは、「オオカミの高い身体能力」と「犬の扱いやすさ」をあわせ持つことを目的に作られたといわれています。 交配には、ジャーマン・シェパード・ドッグやシベリアン・ハスキーなどの大型犬が用いられることが一般的です。
ウルフドッグの種類
ウルフドッグには、正式な犬種として公認されているものと、そうでない交雑犬の2つのタイプが存在します。 公認犬種として代表的なのが、チェコスロバキア産の「チェコスロバキアン・ウルフドッグ」と、オランダ原産の「サールロース・ウルフドッグ」です。 これらは血統がしっかり確立されているため、どのような姿や性格に育つかが安定して予測しやすいという特徴があります。 もう一方が、オオカミと犬をかけ合わせた「ハイブリッドウルフドッグ」と呼ばれる交雑犬です。 オオカミの血の割合によって見た目や性格が変わるため、同じウルフドッグでも個体ごとに特徴が大きく異なります。
外見の特徴・寿命
ウルフドッグは、個体差はあるものの体高が60〜80cmほど、体重40〜70kg前後にもなる大型犬です。 ピンと立った耳や鋭い眼差し、しなやかで筋肉質な体つきは、まさに野生のオオカミを思わせます。 被毛は分厚いダブルコートになっており、寒さに強いのも特徴のひとつです。 寿命は10〜12年程度とされており、一般的な大型犬とほぼ同じと考えてよいでしょう。
性格・気質
オオカミは群れで暮らし、仲間との絆を大切にする動物です。 その気質を受け継ぐウルフドッグも家族思いで、信頼した飼い主には深い愛情を示すといわれています。 一方で、警戒心や独立心が強く、見知らぬ人や慣れない環境に対して神経質な一面を見せることも。 そのため、子犬の頃から社会化トレーニングを行い、人やほかの犬、さまざまな環境に少しずつ慣れさせることが大切です。
ウルフドッグは日本でも購入できる?

「ウルフドッグを飼ってみたいけれど、そもそも日本で購入できるの?」と気になっている方も多いのではないでしょうか。 結論から言うと、ウルフドッグは日本国内でも購入し、飼育することが可能です。 ただし、一般的なペットショップで販売されていることはほとんどなく、多くの場合は専門のブリーダーから迎えることになります。 国内での繁殖頭数が限られているため、海外から輸入されるケースもあります。 また、頭数が少ないことからすぐに迎えられるとは限らず、予約待ちになることも少なくありません。
ウルフドッグの販売価格の目安
ウルフドッグの販売価格は、50万〜70万円前後が目安です。 血統や月齢、健康状態などによって変動し、希少な個体では100万円を超えることもあります。 なお、海外から迎える場合は、生体価格に加えて輸送費や検疫にかかる費用が必要です。 その分、初期費用が高額になることも想定しておきましょう。
購入前に自治体のルールをチェック
お迎えにあたって最も大切なのが、お住まいの自治体のルール確認です。 ウルフドッグは大型で力も強く、一般的な家庭犬とは性質が異なります。 そのため、自治体によっては独自の条例で「特定犬」などに指定し、飼育方法に一定の条件を設けている場合があります。 対象となる犬種や飼育条件は地域によって異なるため、お迎えを決める前に、必ずお住まいの地域の保健所や動物愛護センターなどの窓口へ確認しておきましょう。
ウルフドッグを迎える前に知っておきたい注意点

ウルフドッグは、オオカミのような魅力的な見た目を持つ一方で、一般的な家庭犬よりも飼育の難易度が高い犬です。 迎えたあとに後悔しないためにも、事前に以下のポイントを確認しておきましょう。
初心者には飼育のハードルが高い
ウルフドッグは、見た目のかっこよさだけで迎えられる犬ではありません。 オオカミの血を受け継ぐことから警戒心が強い個体も多く、驚いたときや不安を感じたときに、防衛本能から噛むなどの行動をとる可能性があります。 体が大きく力も強いため、万が一の際に事故が大きくなりやすい点も理解しておく必要があります。 そのため、これから初めて犬を迎える方にはあまりおすすめできません。 大型犬の飼育経験がある方や、専門家のサポートを受けながら飼育できる環境が望ましいでしょう。
十分な運動量と広い飼育環境が必要
ウルフドッグは体が大きく運動量も多いため、思いきり体を動かせる環境が欠かせません。 毎日の散歩や運動の時間を十分に確保できるかどうかも、迎える前に考えておきましょう。 また、ジャンプ力や身体能力が高いことから、庭で飼育する場合は高さのあるフェンスを設置するなど、脱走対策もしっかり行う必要があります。 脱走は犬自身が事故に遭うだけでなく、人やほかの動物とのトラブルにつながる可能性もあるため、日頃から飼育環境を点検しておくことが大切です。
最後まで責任を持てるか考える
ウルフドッグの寿命は10〜12年程度とされており、長い時間をともに過ごすことになります。 その間は、広い飼育環境や十分な運動に加え、日々のしつけやコミュニケーションも欠かせません。 「かっこいいから」「珍しいから」という理由だけで迎えるのではなく、自分の生活環境やライフスタイルで最後まで飼育できるかをよく考えることが大切です。 家族全員で飼育について話し合い、引っ越しや家族構成の変化があっても責任を持って飼い続けられるか、あらかじめ確認しておきましょう。
まとめ

本記事では、ウルフドッグの特徴をはじめ、日本での販売状況や価格の目安、飼う前に知っておきたい注意点について紹介しました。 ウルフドッグは日本国内でも購入できますが、一般的なペットショップで見かけることは少なく、多くは専門のブリーダーから迎えることになります。 価格の目安は50万〜70万円前後と、決して手軽に迎えられる犬ではありません。 また、オオカミの血を受け継ぐウルフドッグは、警戒心や独立心が強く、広い飼育環境や十分な運動量も必要です。 自治体によっては飼育に条件が設けられていることもあるため、迎える前の確認は欠かせません。 見た目の魅力だけで判断せず、最後まで責任を持って飼えるかどうかをじっくり考えることが何より大切です。 しっかりと準備を整えたうえで、かけがえのない家族として迎える一歩を踏み出してみてくださいね。
著者情報
白井むぎ
2人の子供を育てながらwebライターのお仕事をしています。
小さな頃から犬や猫のいる生活を送ってきたため、毎日ペットとの触れ合いが欠かせません。
休日に子供を連れて動物園や牧場へ出かけるのも大好きです。
