犬はほうれん草を食べても大丈夫?

栄養価の高いほうれん草を犬に食べさせても大丈夫であれば、手作りフードにも使用できそうな食材です。 まずは本題である、犬はほうれん草を食べても大丈夫かどうかについて解説します。
犬はほうれん草を食べても問題ない
犬はほうれん草を食べても問題ありません。 逆に、ほうれん草は犬にとってメリットの多い食材であるといえます。 そのため、手作りのドッグフードを作るのであれば、ぜひ取り入れておきたい食材のひとつです。 もちろんほうれん草を与える際に気を付けなければならない点はありますが、後述する注意点さえ守れば、ほうれん草は犬におすすめの食材といえるでしょう。
ほうれん草を与えるときの適正量
どんな食材も食べ過ぎは禁物ですが、ほうれん草にも適正量があります。 あくまでひとつの目安ですが、5kgの犬の場合はほうれん草は30g、10kgで50g、20kgで85gです。 これは茹でて水気を切った後の量ですので、注意してください。 また、犬によってはアレルギー症状が見られる可能性があるため、はじめのうちは少量のほうれん草を与えて様子を見るようにしましょう。 ちなみに、後述する栄養素のひとつであるカリウムは、過剰摂取をすると頻尿やお漏らしなどの原因になることがあります。
ほうれん草に含まれる栄養素

それでは次に、ほうれん草に含まれる栄養素を見てみましょう。 栄養価が高いほうれん草を、犬の手作りフードに取り入れてみてはいかがでしょうか。
ビタミンC
ほうれん草はビタミンCを多く含む食材です。 ビタミンCは免疫力を維持する効果が期待できます。 また、皮膚の健康を維持する役割もあるため、皮膚疾患に悩んでいる犬には積極的に与えたい栄養素のひとつです。
鉄分
ほうれん草の代表的な栄養素のひとつとして、鉄分が挙げられます。 鉄分の含有量は牛レバーと同等であるため、かなりの鉄分を含んでいることがわかります。 そのため、貧血気味の犬には、ほうれん草は効果的な食材といえるでしょう。 犬の身体から鉄分が不足すると、被毛トラブルや疲れやすくなる、足元がふらつくなどの症状が見られます。 犬にとって鉄分は必須の栄養素です。 ただし、鉄分も過剰摂取をすると、下痢や内臓に負担がかかるなどの悪影響を及ぼします。 しかし、極端に鉄分を摂取させない限りは問題ないため、あまり心配をする必要はないのかもしれません。
βカロテン
抗酸化作用があり、がんの予防に効果があるといわれているβカロテンも、ほうれん草には含まれています。 運動による筋肉の損傷にも効果が期待できるため、ドッグスポーツを行っている犬にもほうれん草はおすすめです。
カリウム
カリウムは、過剰摂取した塩分を体外に排出する栄養素です。 高血圧に悩む犬も、カリウムは摂取するべき栄養素といえるでしょう。
シュウ酸
シュウ酸は、犬にほうれん草を与える上でもっとも気を付けなければならない物質といえます。 なぜなら、シュウ酸を過剰摂取するとシュウ酸カルシウム結石の原因となるからです。 ただし、よほど過剰摂取をしない限りは心配をする必要はないでしょう。 ですが、シュウ酸カルシウム結石の既往歴のある犬は、気を付けるようにしなければなりません。
犬にほうれん草を与える際の注意点

それでは最後に、犬にほうれん草を与える際の注意点をご説明します。 これらを守ることで、安心・安全に犬にほうれん草を与えることができるでしょう。
必ず茹でて与える
生のほうれん草には、多くのシュウ酸が含まれています。 しかし、茹でることでシュウ酸はアクとなって多くが排出されるため、必ずほうれん草は茹でて犬に与えるようにしましょう。 アク抜きをするために茹でて、その後しっかりと水でアクを洗い流します。 そうすることで、犬がほうれん草によりシュウ酸を摂取するリスクをある程度取り除くことができるでしょう。 ただし、茹ですぎるとビタミンも排出されてしまうため、適度に湯通しをするようにしなければなりません。
味付けはしない
これはどの食材にもいえることですが、犬にほうれん草を与える際、味付けをしてはいけません。 また、茹でたときにほうれん草は色味が悪くなってしまいます。 茹でる前にお湯に塩を少量入れることで、色味が悪くなるのを防ぐことができますが、犬に与える際はこういったこともしないようにしましょう。 犬は味覚が人間ほど優れていなく、嗅覚で美味しさを判断します。 また、ほうれん草のみを与えることは考えにくいため、ほかの肉や野菜と混ぜて与え、素材の味を楽しんでもらうようにすると良いでしょう。
細かく刻んで与える
手作りフードにほうれん草を採用する場合は、栄養素を効率良く吸収するために細かく刻んで与えることをおすすめします。 刻んだりすり潰して与えることで、消化吸収をしやすくなるでしょう。
カルシウムといっしょに摂取させる
犬にほうれん草を与える際に気を付けたい物質であるシュウ酸は、腸の中でカルシウムと結びつくと便となって体外へ排出されます。 そのため、カルシウムを多く含んだ煮干しなどといっしょに与えることで、効果的に栄養を摂取できるようになるでしょう。 また、同時に水を飲ませることで、結石はさらにできにくくなることが期待できます。
ほうれん草は犬にとってメリットが多い!

ほうれん草は、犬にとってメリットが多い食材ということがわかりました。 特に牛のレバー並みに多く含まれている鉄分は、貧血に悩んでいる犬にとっては効果的な食材のひとつです。 犬に手作りフードを与えるのであれば、豊富な栄養素を含んだほうれん草がおすすめです。 ただし、シュウ酸にだけは気を付けなければなりません。 シュウ酸は過剰摂取をすると、シュウ酸カルシウム結石の原因にもなります。 そのため、犬にほうれん草を与えるときは生のまま与えることはせずに、必ず茹でて与えるようにしましょう。
日本土壌協会
http://www.japan-soil.net/BOOKLET/TK25/TK25_A4.pdf
著者情報
けんぴ
若い頃はドッグトレーナーとして、警察犬の訓練やドッグスポーツなどを行う。
それらの経験を活かし、ペット系ライターとして活動中。
現在はすっかり猫派となる。
好きな犬種・猫種はボーダーコリーとノルウェージャンフォレストキャット。
