犬のお座りの教え方

まずは本題である、犬のお座りの教え方についてご説明します。 教え方はとても簡単ですが、すべてのしつけの基本となるのでしっかりと覚えておきましょう。
コマンドを出す
まず、犬にコマンドを出します。 コマンドとは、犬に対する命令のことです。 すべてのしつけはコマンドから始まりますので、ハッキリと犬に伝えましょう。 なるべく大きな声で、「お座り!」とコマンドを出します。
誘導をする
ほとんどの場合、何も知らない犬にコマンドを出しても、キョトンとしているでしょう。 そのため、コマンドを出した後は犬をお座りの姿勢に誘導します。 誘導をするために、犬の好きなおもちゃやおやつを使用しましょう。 おもちゃやおやつを見ると、犬は飼い主に向かって飛びついてくるはずです。 そこで即座に、犬の頭の真上におもちゃを持って行きます。 すると犬はおもちゃを見るために、自然とお座りの姿勢になるでしょう。 そこで思い切り褒めてあげることで、徐々にお座りを覚えていきます。
強制的に座らせる
誘導をしても座らない犬は、たくさんいます。 そんなときには、強制的に犬をお座りの姿勢にしてしまいましょう。 犬が立っている場合は、おしりをポンと叩いてあげます。 すると犬は反射的にお座りの姿勢になるはずです。 そこで、思い切り褒めてあげましょう。 これを続けることで、犬は強制をされなくても誘導だけでできるようになります。 そしてさらに慣れてきたら、誘導をせずともコマンドだけでできるようになるでしょう。
犬のお座りを教える上で大切なこと

次に、犬のお座りを教える上で大切なことをお伝えします。 はじめのうちにしっかりとお座りを教えることで、自信にも繋がるでしょう。
褒め方がもっとも大切!
どんなしつけにおいても、褒め方はもっとも大切といえます。 褒めることができなければ、犬は正しいことができているのかわからなくなるでしょう。 たとえ飼い主が褒めていたとしても、犬が褒められていると認識していなければ意味がありません。 そのため、褒めるときは思い切り褒めてあげる必要があります。 テンションを高くして、プライドを捨てて褒めましょう。 「すごい!えらい!天才!」などと犬をひたすら褒めちぎることで、犬は褒められていることを理解するはずです。 さらにいえば、なるべく高い声で褒めてあげましょう。 犬は高い声であれば褒められていると感じ、逆に低い声では叱られていると感じます。 声の低い男性であっても高い声で褒めてあげることで、犬は褒められていると感じやすくなるでしょう。
犬にお座りの姿勢を覚えさせる
犬にお座りの「行動」を教えているのを、よく見かけます。 それは犬のしつけをする上で、もっとも多いミスでしょう。 大切なのは「行動」ではなく、「姿勢」を覚えさせることです。 姿勢を覚えさせることで、犬は立っていようが寝ていようが、コマンドがあればお座りの姿勢になります。 しかし行動を覚えさせてしまうと、立った姿勢からでないとお座りをしなくなってしまうでしょう。 そのため、かならず姿勢を覚えさせることが大切です。 具体的な方法としては、犬がさまざまな姿勢のときにコマンドを出すことが挙げられます。 そして、行うことはすべて同じです。 すべてにおいてコマンドから始まり、その後誘導、強制へと移ります。 これを続けることで、犬は行動ではなく姿勢を覚えるようになるでしょう。
ご褒美は褒めてから与える
犬のしつけでよく見かけるのが、「よし!」といいながら犬におやつを与えて、その後「いい子だね」と褒めている姿です。 ですが、これはしつけをする上でのミスといえます。 なぜなら、褒めるより先にご褒美が与えられているからです。 この順番が逆になってしまうと、犬は褒められるためではなくご褒美をもらうためにしつけに取り組むようになってしまいます。 そのため、ご褒美はかならず褒めた後に与えるようにしましょう。 そしてご褒美を与えるときは、なにもいわずに犬に与えることが大切です。 犬を褒めた後に不意におもちゃやおやつなどのご褒美を与えることで、犬はいつご褒美がもらえるかわからなくなることで、しつけの集中力がさらに増します。 ちなみに犬を褒めるときには、「よし!」ではなく、「そうだ!」や「いい子だね」などと褒めてあげることがおすすめです。 「よし!」は犬を褒めるのではなく解放する合図ですので、褒めることには適しません。
犬のお座りを教える際の注意点

最後に、犬のお座りを教える際の注意点をご説明します。 これらを守った上でしつけに取り組めば、かならず犬のしつけは成長が見られるはずです。
叱らない
犬のしつけで絶対に行ってはいけないことが、叱ることです。 犬がお座りをしないからといって叱るのは、しつけをする上で意味がありません。 逆に犬を叱って良いタイミングは、勝手な行動をとったときです。 犬がいうことを聞かないからといって叱るのは避けましょう。 お座りのしつけでいえば、コマンドを出しても犬が座らないことに対して叱ってはいけません。 コマンドを出したのにも関わらず、犬がどこかに走り去ってしまったときなどは叱っても良いでしょう。 しかし、犬が考えた末に出した行動であれば叱ってはいけません。 これは判断が難しいでしょうが、しつけを続けることで犬が飼い主のコマンドに対して考えているのか、それともなにも考えていないのかを見極めることができるでしょう。
しつけは5分まで!
犬の集中力は、私たち飼い主が考えているよりもありません。 正しくいえば集中力はあるのですが、集中力を持続する力がないのです。 そのため、お座りのしつけも5分以内に終わらせるようにしましょう。 そして再度しつけを行うときは、1時間程度あけてから行うことをおすすめします。
お座りのしつけは基本だからこそ大切

犬のお座りの教え方は、とても単純で簡単です。 しかし、基本でありながら、とても大切なしつけのひとつです。 さまざまなしつけに応用ができるお座りのしつけに、真剣に取り組んでみてはいかがでしょうか?
著者情報
けんぴ
若い頃はドッグトレーナーとして、警察犬の訓練やドッグスポーツなどを行う。
それらの経験を活かし、ペット系ライターとして活動中。
現在はすっかり猫派となる。
好きな犬種・猫種はボーダーコリーとノルウェージャンフォレストキャット。
