猫が誤飲をする原因がなにか知っていますか? 原因や誤飲しやすいものがわかれば対応がしやすくなります。 今回は誤飲の原因と対処法について解説していきます!
猫が誤飲をする原因はなに?

もともと猫は犬とくらべると誤飲をしにくい動物とされています。 雑食の犬に対して、猫は完全に肉食のため、動物としての性質が異なることが起因しています。 では、なぜ猫も誤飲をしてしまうのでしょうか? 原因として考えられるものがいくつかありますので、それぞれ解説していきます。 まず一つ目は、「遊んでいるときに誤って飲み込んでしてしまう」というものです。 猫はとても好奇心旺盛な動物です。 そのため、遊びに夢中になっているあまり、目の前のおもちゃを誤って飲み込んでしまうことがあります。 成猫よりも子猫のほうが誤飲を起こしやすいと言われているので、子猫を飼育する際は特に注意が必要です。 二つ目に、「ストレス」が起因するケースです。 猫も人間と同じようにストレスを感じます。 過度なストレスから、目の前にあるものを誤って飲み込んでしまうことがあります。 日頃からストレス解消の時間を設け、猫にストレスをあたえないようにすることが大切になります。 三つ目に、「病気」が原因となるケースです。 「常同障害」という同じ行動を繰り返す病気があります。 その影響で誤飲を繰り返してしまう猫がいるのです。 この病気が発症してしまうと、家庭内だけで改善をはかるのは困難となります。 獣医師などの専門家へ相談するようにしましょう。
誤飲を未然に防ぐにはどうしたらいいの?
猫の誤飲を未然に防ぐ方法として、「事前に片付けをする」という方法がいちばん効果的です。 猫が飲み込んでしまう可能性のあるものを事前に片付けておくことで、誤飲を防ぐことにつながります。 特に動物の誤飲で気を付けなければならないものが、人間用の薬や化学物質の取扱いになります。 人間に害がないものでも、少量で猫に悪影響をあたえてしまう薬品がありますので、保存の仕方には気を付けましょう。 それでは、事前に片付けておくことができないものはどうしたらよいでしょうか? そんなときは、猫が侵入できないようゲートを設置する、蓋があれば蓋を閉めるなどの工夫が必要です。 家具やカーテンなどすぐに片付けることができないものについては、端切れているところ がないかの確認をしてください。 舐めている間にほつれてしまい、布や中綿、糸を飲み込んでしまうことがあるので大変危険です。
猫が誤飲しやすいものはなに?
猫が誤飲しやすいものの代表格として、「紐(ひも)」があります。 猫は紐状のものが大好きです。 そのため、遊んでいる過程で誤って飲み込んでしまうことが多々あります。 この問題は子猫のときのしつけによって改善が見込めるといわれています。 具体的な方法としては、「子猫のときから紐や毛糸を使用したおもちゃをあたえない」というものです。 子猫のときにこれらの素材に触れていないと、成猫になった後も興味を持ちづらくなるとされています。 そのため、猫の健康や安全を考えるのであれば、子猫のときからしっかりとしつけをしておくことが望ましいです。 補足として、紐のほかに誤飲しやすいものがこれらになります。 ・猫用のおもちゃ ・ヘアゴム ・保冷剤 ・アクセサリー(ピアス、ネックレス) ・おかしの包み紙 ・ティッシュなどの紙類 この他にもたくさんありますが、いちばんは「口に入れそうなものは置かない」を徹底することが肝心です。
誤飲が疑われる症状や状況

誤飲が疑われる症状や状況は数多くあります。 おもな症状として「嘔吐」「ぐったりする」「口をなんども開閉する」「食欲がない」などが挙げられます。 しかし、誤飲をしていたからといってすべての猫で上記のような症状が出るわけではありません。 なかには何も症状が出ず、気づいたら重症化しているケースもあります。 では、猫が誤飲したかわからない場合はどのように判断したらよいでしょうか? 猫が誤飲する様子を直接見ていない場合の判断基準として、「部屋の状況を確認する」方法があります。 例えば、「いつも遊んでいるおもちゃが見当たらない」「ゴミ箱やその周りが散らかっている」などの状況です。 前述したように、猫は紐状のものが大好きな動物です。 飼い主の髪の毛(特に女性に多い長髪)やほつれた洋服の糸などを飲み込んでしまうことがあります。 日頃から猫やその環境をしっかりと確認し、変化を瞬時に感じ取れるようにしておくとよいでしょう。
誤飲したときの対処法
誤飲をしたときの対処方は、ズバリすぐに動物病院を受診することです。 「問題なさそうだしすこし様子をみよう」と考えてしまうものですが、その判断はとても危険です。 猫の場合、飲み込んだものが腸に到達するまでの時間が約3~4時間ほどとされています。 腸に異物が移動してしまうと、「腸閉塞」を発症する恐れがあり、猫の命に関わる事態となります。 動物病院では、レントゲンで異物を確認したのち、さまざまな方法で治療をします。 点滴を用いて嘔吐を促す、内視鏡を使用して異物を取り出す、切開手術をするなどの方法です。 誤飲から時間が経つにつれて猫にあたえる影響が重い処置となりますので、早期受診が鍵になります。 また、症状がまったく出ていなくても体調が急変する可能性もあります。 症状の有無にかかわらず、誤飲が認められるときはすぐに動物病院を受診しましょう!
誤飲を防ぐことは猫の命を守ること

誤飲の発生する原因や未然に防ぐ方法、対処方をご紹介してきましたがこれだけでは不十分です。 悲しいことに、誤飲が原因で猫が命を落としてしまう事故が後を絶ちません。 その原因は、ひとえに飼育環境にあります。 「猫が誤飲しやすいものを片付けていない」、「猫の体調の変化に気づけない」これらが大きな原因でしょう。 日頃から猫をよく観察し、飼育環境の改善を行う。 当たり前のことですが、毎日のように同じ場所で生活をしているといつしかおろそかになってしまうものです。 いま一度、猫が食べてしまいそうなものがないか、すぐ行ける病院がどこなのかを確認してください。 その再確認が誤飲を防ぎ、猫の命を守ることにつながります。
著者情報
U.SHOHEI
父親が犬のブリーダーをしていたこともあり子どもの頃から犬に囲まれた生活を送る。
現在は趣味の動物園・水族館めぐりから得た知識をもとに幅広く動物に関する記事の執筆をおこなっている。
得意な生物は、犬・猫・海洋生物・エキゾチックアニマル。
