猫が血便を出す原因

まずは、猫が血便を出す原因について解説します。 愛猫の血便は何が原因かを、これらの中から考えてみましょう。
肛門付近が切れている
猫が血便を出しているように見えるかもしれませんが、もしかしたら肛門付近が切れて出血していることが原因かもしれません。 肛門付近の粘膜の出血により、便に血が付着して、血便に見えていることもあるでしょう。 肛門付近の粘膜が切れるのは、硬い便が原因でしょう。 これは、水分補給をすることが少ない猫に見られます。 肛門付近からの出血は病気を疑わなくても良いですが、切れた部分から細菌が入り込んでしまうこともあるため、注意が必要です。
異物の誤飲
猫が異物を誤飲してしまい、異物が腸管を傷つけることにより、血便が出ることがあります。 特に、鋭利な異物を誤飲してしまった際には、注意が必要です。
ストレス
猫はストレスを感じることで、血便が出ることもあります。 環境の変化に敏感であり、引っ越しや部屋の模様替えなどで、大きなストレスを感じるでしょう。 また、飼い主とのコミュニケーション不足により、ストレスを抱えることもあります。
病気
詳しくは後述しますが、病気が原因で血便が出ている可能性も考えられます。 病気の症状のひとつとして血便が出るものはいくつかあり、すぐに病気を特定することは難しいでしょう。 また、病気によっては命に関わることもあるため、すぐに対処することが大切です。
猫が血便を出すときに考えられる病気

猫の血便は、病気が原因である可能性も考えられます。 愛猫に血便以外の症状がみられないか、よく観察してみましょう。
腸炎
腸が炎症を起こすことにより、腸炎を発症してしまいます。 腸炎の原因は、主に細菌や寄生虫、ウイルス感染によるものが多いです。 サルモネラ菌などの細菌に感染することで腸炎を発症して、腸管壁から出血します。 細菌感染による腸炎は、血便のほかに下痢や嘔吐がみられることがあるため、愛猫をよく観察することが大切です。 また、便に悪臭がするのも腸炎の特徴です。 子猫やシニア猫の場合には、重症化することもあるため、注意が必要です。 ウイルス感染による血便は、猫パルボウイルス感染症が主です。 猫パルボウイルス感染症は、発症すると70%程の猫が死に至るといわれているため、特に注意しなければなりません。 ちなみに、猫パルボウイルス感染症は、ワクチンによる対策が有効です。
アレルギー
食べ物によるアレルギーでも、血便が出ることがあります。 アレルギーの症状としては、血便以外に下痢や嘔吐が挙げられます。 アレルギーのリスクがある食べ物は、ねぎ類やチョコレートだけではありません。 猫によっては、食べても大丈夫といわれる食材でもアレルギー反応が起こることもあります。 そのため、はじめて与える食べ物に関しては少量を与えてしばらく様子を見る必要があるでしょう。
腫瘍
猫の腸内にできた腫瘍やポリープが原因で、血便が出ることもあります。 腫瘍が原因による血便は、腸内のどの場所に腫瘍ができているかで、血便の外見が変わります。 良性であれば良いですが、悪性腫瘍の場合には猫の命に関わることがあるため、早急に対処しなければなりません。
猫の血便の対処方法

最後に、猫の血便の対処方法についてご紹介します。 場合によっては命に関わる可能性もあるため、しっかりとした対処が必要です。
動物病院へ連れて行く
猫の血便が確認できたら、急いで動物病院へ連れて行くことをおすすめします。 猫が元気であるように見えても、悪性腫瘍が原因である可能性もあります。 動物病院へ連れて行くときには、血便を持参していつごろに便をしたかも詳細に説明しましょう。 動物病院では、猫の症状や血便の状態によってさまざまな検査を行います。 血便の検査はもちろん、猫の腸内に腫瘍がないかなどのレントゲン検査、超音波検査などを行うでしょう。 自己判断をすることは、猫の命を奪うことにも繋がるため、少しでも心配に感じたら一度獣医師に診てもらうことをおすすめします。
家でできる対処方法
動物病院へ行った後は、獣医師の指示に従い投薬や通院などを続けていきましょう。 また、便が硬いことにより肛門付近を切ってしまっている場合には、猫に水分補給の機会を多くする必要があります。 水飲み用食器を、ひとつだけではなく猫の通り道である廊下や寝室などにも設置してあげましょう。 水飲み用食器が多ければ、猫は水を飲みに行くのを億劫に感じずに、こまめに飲んでくれるようになるかもしれません。 また、日頃与えているキャットフードにウェットフードやスープなどを混ぜても水分補給ができるでしょう。
日頃からできる猫の便の健康管理
猫の便の状態は、与えているキャットフードによって変わります。 そのため、日頃からトイレ掃除をしている人であれば、愛猫の便の状態を知っているはずです。 猫の便がいつもと違うようであれば、猫に何か変化はなかったかを考えてみましょう。 いつもは与えていないおやつを与えるだけでも、便の状態が変わることがあります。 しかし、特に何か変わったことをしていないのにも関わらずに便に異常がみられた場合には、一度獣医師へ相談してみたほうが良いでしょう。 もちろん、血便以外でも軟便や便の色がおかしいなどでも、獣医師に相談してみることをおすすめします。
猫の血便は要注意!

猫の血便は、さまざまなことが原因により起こります。 特に気を付けなければいけないのが、腸炎や腫瘍などの病気です。 病気の場合は、血便以外に下痢や嘔吐などの症状がみられるため、日頃から猫の様子をチェックしている人であればすぐに気が付くことができるでしょう。 悪性腫瘍の場合には命に関わる可能性が高いため、早急に対処する必要があります。 自己判断をすることなく、少しでも猫に異変がみられた際には、なるべく早めに獣医師に診てもらうことをおすすめします。
著者情報
けんぴ
若い頃はドッグトレーナーとして、警察犬の訓練やドッグスポーツなどを行う。
それらの経験を活かし、ペット系ライターとして活動中。
現在はすっかり猫派となる。
好きな犬種・猫種はボーダーコリーとノルウェージャンフォレストキャット。
