猫は体調不良になるとどのような行動を取るのでしょうか?愛猫の体に発生しうる症状についてもあわせて理解しておきましょう。
猫の体調不良時にみられる行動や変化

猫が体調不良のときにみせる行動や変化をいくつかご紹介します。
暗く狭いところに引きこもる
猫や犬は、体調不良になると暗く狭いところに体を隠し回復をはかります。 これは猫が本能として持つ習性であり、野生下において体調不良は命の危険に直接関係してくることから、それを外敵に悟らせないためにしているようです。 完全室内飼いの場合であれば、ソファの下や家具の間などにたたずんでいる様子が観察できます。
食欲の低下
食欲の低下も体調不良による変化だと考えられます。 食欲の低下は猫の年齢にも左右され、高齢になるにつれて若い頃より食べる量が減少する個体もいます。
運動量が減る
病気やケガによる体調不良が発生すると、運動量が極端に減ります。 例えば、キャットタワーに登らない、走り回らない、などが日常の場面で多くなっていきます。 猫の性格や年齢にも左右されるところですが、これまで活動的だった愛猫が急に運動しなくなったら、病気やケガの可能性を疑いましょう。
外見の変化
被毛の光沢がなくなる、急激に太る(痩せる)、被毛が部分的に薄くなっているなど、猫の外見に変化がみられたら、それは体調不良が原因となっているかもしれません。 生活習慣の乱れやストレスが原因となる場合もありますが、愛猫の変化が急に訪れた際は、動物病院で診察を受けるのがおすすめです。
熟睡しなくなった
動物は体調不良になると、まわりの外敵にそれを悟らせないよう、常に緊張感を持っています。 特に睡眠時は無防備な状態となるため、警戒心が強くなっており、ちょっとした音や気配で目を覚ますようになります。 愛猫の睡眠状態を毎日観察し、異常がないかチェックしてあげましょう。
猫の体調不良であらわれやすい症状

体調不良時の猫にみられる症状をいくつかご紹介します。 愛猫にこのような症状があらわれたら、速やかにかかりつけの動物病院を受診しましょう。
嘔吐
猫はみずからグルーミングする動物なので、その際に飲み込こんだ毛を吐き出すことがあります。これは猫が持つ生理現象のひとつであるため、毛玉症に気をつけてさえいれば特に問題はありません。 しかし、嘔吐は胃の内容物を吐き出すものであり、胃や食道に異変が起こること発生します。そのため、さきほどの毛玉を吐き出す行為との切り分けが重要です。 嘔吐の原因には、ウイルスや細菌、寄生虫、腫瘍などが考えられます。 吐いたあとも元気があり食欲の減退がなければいったん様子をみてもよいですが、血が混ざっている、吐いたものが強烈なニオイを発している、などの場合には、速やかに獣医師の診察を受けましょう。
鼻水やくしゃみ
鼻水やくしゃみは、鼻腔や副鼻腔とよばれる部位に炎症などが発生することで誘発される症状です。 くしゃみは犬用の各種スプレーが原因となる場合もあるため、くしゃみの頻度が単発なのか継続しているのかを確認しなければいけません。 また、鼻水の量や色、粘り、ニオイなどは病気を判断する際の材料となります。もし鼻水に血が混じっているようであれば、腫瘍が原因となっている可能性も否定できません。
下痢
下痢とは便に含まれている水分が過剰となっている状態を指します。 下痢をしているからといってすぐに体調不良とはいえませんが、子猫や老猫は急速に悪化した下痢の影響で命に危険が及ぶケースもあるため決して油断はできません。 下痢を引き起こす原因はさまざまで、ウイルス・寄生虫・細菌などのほかに、アレルギーやストレスによって発生する場合もあります。 下痢の回数が多い場合や血便がみられたときは、早期の受診を心がけましょう。
猫が体調不良を引き起こす原因
猫が体調不良を引き起こす原因として考えられるものは以下の通りです。
病気やケガ
病気やケガによって体調不良が発生した際は、できるだけ早く獣医師の診察を受けるようにします。 また、病気やケガの早期発見は完治までの期間を短縮し、愛猫への負担も軽減できるため、飼い主は日頃から体調に変化がないか確認してあげましょう。
季節の変わり目
季節の変わり目は猫も体調不良を起こしやすい時期にあたります。 室内飼いであればエアコンなどを活用し、愛猫が快適に過ごせる空間を作りましょう。
ストレス
ストレスの原因は個体や状況によってさまざまです。そのため、なにが愛猫のストレス原因となっているか飼い主が気にかけてあげなければなりません。 ストレス解消法としては、適度な運動が肥満対策などにも効果的でおすすめです。 自宅にキャットタワーを設置するだけでもちょっとした運動になるため、猫の大きさや頭数にあわせたキャットタワーの導入を検討してみるとよいでしょう。
老化
老化により体が衰えてくると、それに伴って体調不良も増えていきます。 猫のシニア期はおおよそ11歳からといわれているため、愛猫が無理せず生活できるよう、体調と相談したうえで工夫をこらしましょう。
病院での診察後
動物病院でワクチンを打ったあとなど、処置を受けて帰宅した直後に体調不良を引き起こすケースがあります。 その場合は、速やかに処置を受けた動物病院へ連絡し、対応方法の指示を仰ぎます。 かかりつけ病院の営業時間が終了しているケースも考えられるため、深夜でも診療している動物病院をみつけておくと急な症状にも対応できおすすめです。
愛猫の体調不良に気付けるのは飼い主だけ

猫は体調不良になるとさまざまな行動や変化で飼い主に伝えようとしてきます。 そんな愛猫からのサインを受け取れるのは飼い主だけなので、日頃からスキンシップを取り、ちょっとした変化を見逃さないようにしておきましょう。 「愛猫の健康は私が守る!」 この気持ちを忘れずに、愛猫の健康と暮らしを守ってあげてくださいね。
著者情報
U.SHOHEI
父親が犬のブリーダーをしていたこともあり子どもの頃から犬に囲まれた生活を送る。
現在は趣味の動物園・水族館めぐりから得た知識をもとに幅広く動物に関する記事の執筆をおこなっている。
得意な生物は、犬・猫・海洋生物・エキゾチックアニマル。
