猫の知能レベルはどれくらい?

まずは、猫の知能レベルについてご説明します。 また、犬と比べた猫の知能レベルについても見てみましょう。
人間でいう2~3歳くらいの知能レベル
猫は、人間でいうところの2~3歳くらいの知能レベルといわれています。 しかし、科学的な根拠はありません。 猫の知能レベルが人間の2~3歳といわれているのは、猫が2歳前後の子どもにみられる行動や判断をするからだと考えられます。 猫が2歳前後の人間の子どもと違うところといえば、運動能力でしょう。 人間の2歳といえば、立って転ばずに歩ける程度です。 ですが、猫は走り回って飛び跳ねることができます。 また、飛んできたものを即座に避ける判断が猫はできますが、人間の2歳児であれば突然飛んできたものに対しての判断はつきにくいでしょう。 このように、猫のほうが人間の2~3歳よりも判断能力は優れているといえます。
猫と犬の知能の違いについて
実は、犬の知能レベルも人間でいう2~3歳くらいだといわれています。 しかし、犬は座れや待てなどの本格的なしつけをすることができますが、猫が犬のようにしつけをしようとすると、苦労するでしょう。 猫と犬の知能レベルがどちらも同じくらいだと考えられているのは、猫の知能についての研究が進んでいないことが原因として挙げられます。 また、猫はマイペースな性格なので、知能レベルを計る実験をしても正確な結果が出ないという問題もあるでしょう。
猫の脳化指数
脳化指数とは、脳の重さと体重から知能レベルを算出される値です。 脳化指数が高いほど、知能レベルが高いといわれています。 猫の脳化指数はというと、0.12です。 そして、犬の脳化指数は0.14となります。 この値が大きいかどうかわかりにくいですが、馬の脳化指数が0.10以下、カラスが0.16ということから、猫はカラスや犬よりも知能レベルは高くありませんが、馬よりは高いことがわかります。 ちなみに、ヒトの脳化指数は0.89です。
猫は人の言葉をどれくらい理解している?

犬は飼い主の「ご飯だよ、散歩だよ」という言葉によく反応しますが、猫も人の言葉を理解しているのでしょうか? また、人の言葉を理解しているのであれば、どれくらい理解しているのかも解説します。
短い言葉は理解している
猫は、人の言葉をある程度は理解しています。 「おいで」や「ごはん」など、飼い主の言葉に対して反応する猫は多いでしょう。 また、猫の名前を呼んだ時に嬉しそうに飼い主の下へ向かう猫も、よく目にします。 猫の多頭飼いをしている場合でも、猫の名前を呼べば個別に反応するはずです。
猫は飼い主の声を聞き分けられる?
猫の名前を呼ぶと、返事をしてくれたり耳や尻尾を動かしたりして反応してくれます。 ですが、第三者が猫の名前を呼んでも、猫はそっけない態度をすることがあるでしょう。 実は、猫は飼い主と第三者の声を聞き分けることができると考えられています。 これは東京大学の認知行動科学科のチームが行った調査で、猫が音だけを頼りに特定人物の声を聞き分けることができる可能性があるという結果が出ました。 一部の条件付きではありますが、猫は飼い主の声を認識できているということがわかります。
猫の知能に関する特徴

最後に、猫の知能に関する特徴についてご紹介します。 猫ならではの、知能の高さを見てみましょう。
空間認識能力が高い
猫は、空間認識能力が高いです。 一度通ったことがある場所であれば、どうやったら最短でスムーズに行くことができるのかを、瞬時に把握することができます。 複雑な作りのキャットタワーでも問題なく上り下りできるのは、猫ならではの能力であるといえるでしょう。
狩猟能力が高い
猫は、狩猟能力が高いことでも知られています。 猫の獲物は小鳥やネズミが多いですが、獲物がどういった動きをするのかを事前に予測して行動することができます。 そのため、獲物に対して直線的に進まずに、先回りする知能を持っているのです。 また、獲物の行動パターンによって、飛びかかる場所やタイミングも変えています。
判断能力が高い
猫は、咄嗟の判断力に長けています。 急に外敵に襲われた時など、どこにどうやって逃げれば良いか、逃げずに立ち向かったほうが良いのかなどを、瞬時に判断します。 急な危険に対して逃げるだけではなく立ち向かうことができるのは、猫ならではの能力といえるでしょう。
短期記憶力が高い
猫は記憶力が高いといわれていますが、中でも短期記憶力が高いです。 短期記憶力とは、瞬間的に見たものを記憶する能力です。 猫は、短期記憶力が人間よりも優れているといわれています。 しかし、それは猫が興味のあるものに対してのみ効果が期待でき、特に猫用おやつなど食事に関する短期記憶力が優れています。
長期記憶力が高い
猫は、長期記憶力が高いと考えられています。 過去のトラウマなどは、猫は長い間忘れずに覚えているでしょう。 特に動物病院や危険な場所、美味しくない食べ物などはきちんと覚えているため、危機回避能力が優れているともいえます。
猫は意外に賢い!

猫の知能レベルは犬と同等であり、意外に賢いということがわかります。 人間の言葉も短いものであれば理解できますし、狩猟をする時に先回りをするなどの知能も備わっています。 また、記憶力も高く過去に通った場所などは、安全な通り方も把握していますし、突然の危険にも瞬時に判断して対応することが可能です。 いつもまったりとリラックスしている姿を見ることが多い猫ですが、知能レベルが高いことを確認するために、積極的に話しかけるなどのコミュニケーションを行うと良いかもしれません。
著者情報
けんぴ
若い頃はドッグトレーナーとして、警察犬の訓練やドッグスポーツなどを行う。
それらの経験を活かし、ペット系ライターとして活動中。
現在はすっかり猫派となる。
好きな犬種・猫種はボーダーコリーとノルウェージャンフォレストキャット。
